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夜帰宅途中に「金木犀」の匂う小道があります。金木犀の匂う頃「カシオペア座」が現れます。もう一つ、金木犀が匂う頃は「お彼岸」の季節でもあります。
夏のキラキラとした星座たちがようやく西に傾き、代わってしっとりと落ちつきのある秋の星座たちが、続々と登場してきます。
日本名「やまがた星」の「カシオペア座」は春の北斗七星に対して、秋の星と言う事になります。カシオペア座は五つの星からなるW字形でアラビアでは「らくだのこぶ」、シベリアでは「五頭のトナカイ」と呼ばれているそうです。
一等星があるわけでもないこの星が昔から知られているのはやはりW字形の五つの星の並び方が一度覚えたら忘れられない形だからでしょうか?
小学生の理科の時間の時に覚えて現在に至るくらいですからよほど印象深い星という事になります。
さらにもう一つ、
これは紀元前のフェニキア人も知っていたと言われていますが、沈みかける北斗七星に代わってカシオペア座が「北極星」を導く役目を持っているという特異な存在です。もう導き方は忘れてしまいましたが、星座ウォッチの本には方法が載っていると思います。試してみてください。

娘の自慢をしたために神の怒りをかった王妃カシオペア

昔エーゲ海にネレイスという５０人の美しい海の精が居ました。エチオピアの王妃カシオペアは「この世で一番美しいと云われる海の精ネイレスたちの美しさよりも私の一人娘「アンドロメダと比べたらかすんでしまうだろう」と自慢しました。
これを聞いたネイレス達はカンカンに怒り、海の神ポセイドンに仕返しをするように頼んだのです。するとポセイドンは海の怪物お化けクジラにエチオピアの国を襲うように命じます。またポセンドンは洪水も起こさせます。
王妃カシオペアはこの騒ぎを鎮めるために「可愛い一人娘アンドロメダ」をお化けクジラの生贄に差し出すのです。
これが「カシオペア座」のギリシャ神話です。実際にはこの話はほんのひとコマで前後にとてつもなく長い長い神話と覚えきれないほどの神々が登場します。

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