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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

多摩川がきれいになった!!?? 

2006.04.30

多摩川がきれいになった!!?? 

アユ解禁日は釣り人にとって待ち遠しいものはないと言われています。その日に備えてかなり以前から用意を整え、現地には前夜のうちに乗り込むという「達人」たちがいます。アユ釣りだけの全国の友釣連盟は数え切れないほど存在します。
アユには解禁日がありす。
当然ながら解禁日は鮎の生育状況などにより毎年変わりる事になりますね。今年の関東地区の解禁日は概ね6月1日周辺です。また、アユ釣りには事前に入漁券を買い求める必要があります。何ゆえ事前かというと当日は高いそうです。また何故お金を取るかというと、実はその河川の漁業組合がアユを放流するからなんです。その放流量も各河川で異なります。例えば1㌧とか2㌧とかその年に放流する量を事前に発表します。

昔からアユは四万十川吉野川産のものが上質と言われていました。いわゆる上質は「下りものだ」という訳です。長良川の鵜飼は毎年5月に、また友釣の狩野川が5月後半、そして関東の6月1日とアユ解禁の本番がやって来ます。
私たちが美味しく頂く「アユ」は既に大人の成長したアユですが、アユは川と海を行き来する回遊魚です。アユが川に棲み始める春から脂ののる秋の本番シーズンはかなり知られていますが、海で暮らす前半生についてはあまり知られていないようです。

今年の冬に多摩川河口近くの「京浜運河」で「稚アユ」の生息が確認されたとの報道がありました。同地区の市民団体「多摩川クラブ」メンバーが調査したもので、河口付近で稚アユの生息が確認されたのは初めてだそうです。

多摩川がきれいになった!」ということでしょうか。
実際に捕獲した場所は京浜運河の「浮島橋」付近だそうで、体長五センチ前後の稚アユ十数尾の生息が確認されました。
先ほどの放流でなく「天然もの??!!」という事になりますね。なんと素晴らしい。アユは綺麗な水にしか生息できません。その意味で多摩川が綺麗なったと言えるのでしょうか?

多摩川周辺に住む知人から時折季節感のあるメールを頂きます。それは河川の土手に咲く「」や「桜並木」の事であったり、アユの解禁であったり、土日のバーベキュー民族の大移動であったりします。特に最近は河川のすぐ脇に景観を全く無視した「巨大なマンション」には失望したコメントを送ってきました。
そういえば「ニコタマ」周辺の膨張ぶりには少々圧倒されます。

しかし天然アユが棲めるほどキレイになった多摩川のニュースは朗報といえます。
一般にアユは三月ごろから海から川に遡上(そじょう)といって登る行動を始めます。秋に川で産卵をし、再び海に戻って冬を越すとされています。

アユの旬は産卵前の最高に脂が乗る8月という事になります。「背ごし」「塩焼き」「てんぷら」「鮎すし」いずれも「旬」なアユは最高です。活鮎の両面に「あら塩」を振りかけ焼き上げた「串焼き」を上品ぶらずに指を使って熱いうちにパクパクと何尾も食べるのは実に楽しく美味しいものです。
九月になるとアユはお腹に卵を持ち、産卵のために川を下ります。
これが「落鮎〔おちあゆ〕」です。
相模湾では毎年春先になると「稚鮎〔ちあゆ〕漁」が行われ、獲れた稚鮎は放流のために関東各地の河川に売り捌かれます。これで冒頭の各河川での「アユの放流量」に繋がりました。
冬は河川よりも海のほうが水温が高く、故にプランクトンも豊富です。アユはこのプランクトンを食べて成長する訳です。そして初夏、水温が上昇する川にまた戻るという事です。

夏に「万久満」に脂の乗り切ったアユを食べに行こう。
戸田さんはきっとこう言うでしょう。
『活鮎でも「養殖アユ」はいけませんなぁ。なぜってアユがラクして餌を食べるてる。ラクして餌を食べるアユは「ちいせぇ」〔日本語に直すと小さい〕くせに脂が乗ってやがる。あれじゃぁ、腹の味は物足りねぇ。』と。
達人は「物の本質」を逃しません。

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