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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

中国の大気汚染が日本を襲う(前編)

2006.02.01

中国の大気汚染が日本を襲う(前編)」というテーマで数年前から大学の研究グループ等が調査を蓄積しています。そして、先週「北京の大気汚染指数、1月14日から連続9日間で基準超過」というニュースも飛び込んできました。

実は来週北京を訪問する予定です。1996年からの毎年の恒例行事として訪問していますが特に2000年を過ぎた頃からの北京の成長は肌で感じられるほど顕著になってきました。上海はそれ以前から特別区としての意味合いから国内のパイロット的な施策が為されているのでしょう。
色に例えたら北京はグレーで上海はワイン色でしょうか。
国の成長はいくつかの事が当然の如く犠牲になります。成長過程のどの国も多少事情が異なっても同じ問題を抱えていると思います。僕らも「喉元過ぎれば、、、」で同じ問題を来た訳ですから。
オリンピックを開催する国として中国政府も躍起になって改善施策を打っているでしょう。子供の頃「東京オリンピック」を自宅のTVで夢中になって見ていた記憶がありますが、見たこともない大きな競技場やスクランブルの交差した高速道路にキョーレツな都会の印象を感じました。この時代は急成長の裏側に大きなリスクや問題を抱えたまま進んできたのでしょうね。
ところで、中国政府は2006年の「青空日数の実現は238日」が公約だそうです。毎年北京に出向いている僕の感覚ではとても実現しがたい公約に感じます。
既に1月の時点で「大気汚染指数基準超過連続9日間」といっている訳ですのでとてもとてもといった感があります。
いつも北京の滞在は短いものですが「霧がかかっているような灰色の空」状態が多いです。快晴の記憶はありますが多くは灰色でした。勿論可視度もとても低く、ユーツーな気分になります。
日本で大気汚染が活発な頃「光化学スモッグ指数」という新たな計測概念を取り込んで、毎日の天気予報でその指数を発表しいていた事を思い出します。光化学スモッグは局所的に発生する傾向があるので予報ではなになに地区とかかなり特定して予測値の発表をしていた記憶があります。

先の「中国の大気汚染が日本を襲う(前編)」を要約すると、最初の掴みのサブタイトルが凄い!!
<引用:中国の大気汚染が日本を襲う(前編) NikkeiBP>
まず、
中国では大気汚染によって年間40万人が命を落としている」というものです。
この数字は中国の全人口〔確定している人口〕の0.4%に当たり、その率は日本の自動車事故死亡率とほぼ同率であるらしい。〔自動車の乗車中の数値ということです〕
深刻化する大気汚染の問題を東京大学先端科学技術研究センター地球大気環境科学室で調査研究を基にしているとの事。
それによると、
最初に「日本では、気象庁や環境庁の観測結果から、過去10年間ほどで大気中のオゾンが約2割増えていることが分かっています。原因として、中国や韓国など東アジアの産業活動で発生した窒素酸化物からオゾンが生成され日本に流れてきたとする見方がありますが、定量的な評価は十分にはなされておらず、はっきりと分かっていないというのが現状です。」という不確定であるが要素をはっきりと認識している様子が伺えます。
また、「春から夏にかけて、日本あるいはアジア全域が中国の大気汚染の影響を受けやすいのです。」との事です。
この理由は冬の1月は日本上空付近に良く強いシベリア高気圧が張り出します。そして強い北風が吹くため、中国上空の汚染された大気は風にのって太平洋の南側へと運ばれていずこかへ行ってしまいます。ですので、この頃の汚染大気はまだ日本に来ません。
でもそれが4月になると変わるのです。
今度は南に発生する高気圧にブロックされて西の方に流れるのです。広範囲に広がったオゾン濃度の濃い汚染大気はエリアを拡大しつつ日本をすっぽりと覆う事になります。

さて、来週の北京訪問の天候は?空気は?日本上空のオゾン濃度?
いろいろ気になるお隣です。

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