サワノジャズ
2005.08.18
『大切な友、二度と失いたくない恋人。そういった一期一会の出会いが人生にあるように。求めずして、私はジャズの魅力に取りつかれ、そしてジャズの良心に触れてきました。それはまさしく巡り合せであり、かけがえのない出逢いだったのです。ジャズは押し付けるものでも押し付けられるものでもありません。ジャズは形式でなく、「心で感じるもの」。ジャズを知るためには、ただそっと耳を傾けるだけで良いのです。本当にいいジャズは初心者にも、ずっと何年もジャズを聴いて来た人にも同様に心に響くはず。喜びや哀しみ、それら全てを内包した人生のきらめく瞬間を共有する音楽なのだ。』
このメッセージは澤野由明さんです。50年生まれですから僕より4年先輩という事になります。たまたま知ったレーベルが「澤野工房」でした。彼のジャズに対するストレートで純粋な姿勢に打たれました。そしてこのメッセージです。気負いも無く。衒いもなく。淡々とジャズを聞き込む。僕もそう思っています。僕が始めてジャズを聴いたのは新宿の「ピットイン」でした。渡辺貞夫がバークレー音楽学校から帰国したばかりの時でした。彼が30代で僕は14歳で中学二年生の冬でした。今でも強烈な印象が脳裏に焼き付いています。午後の部で確か300円か500円でCoffeeとナベサタ゜を45分間聴きました。興奮してCoffeeに手をつけたのは45分間の演奏が終わった後だった事を今でも思い出します。それが僕が最初に接した生演奏のジャズの思い出です。
このマイナー・レーベルの着眼力と選曲力が素晴らしい。下の二枚を最近手に入れましたが、圧倒されるようなジャスらしいジャズでした。このレーベルには30枚程度のオリジナルがありますが、全てを聞きたいと思っています。彼の感性に間違いはないと信じています。
〔独特の雰囲気を持つロシア生まれの名ピアニスト:ウラジミール・シャフラノフ〕
〔最高の出来栄えのCARSTEN DAHL TRIOのアルバム〕
〔MOVIN VOVA〕ウラジミール・シャフラノフ・トリオ 98年発売 8曲
Vladimir Shafranov (p) Per-Ola Gadd (b) Jukkis Uotila (ds)
〔Minor Meeting〕CARSTEN DAHL TRIO
澤野由明50年生まれ。30歳のときにヨーロッパと日本のジャズの橋渡しのために澤野商会を立ち上げる。98年に初めて自分のレーベルでCDをリース。「サワノジャズ」と云われるほどマイナーであるが知る人ぞ知る存在になった。
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お盆休み〜!
ということで私も実家に帰ってきました!
東京から電車で2時間くらいの距離だけど、
とてものどかでいい所です。
そういえば「故郷... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年08月24日 20:00
コメント
渡邉さんも「ピットイン」行かれていたんですね。私も良く出かけていました(殆どが、今は無き六本木ピットインでしたが・・・)。私はフュージョン系の影響からジャズを聴き始めたのですが、未だにジャズは良くわからないまま聞いております。初めてピットインに出かけていったのは大学生になりたての頃だったように思います。渡辺香津美さんを聴きにでかけてあまりの素晴らしさに、呆然となって家に戻った記憶があります。未だによくわからないながら、耳にして「良いなぁ」と思ったCDを衝動買いする日々が続いています。澤野工房は全く知りませんでした。今度、早速注文して聴いてみます。
投稿者 かねこはじめ : 2005年08月19日 15:46