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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

宝物_2

2005.07.31

トラックの荷物と車体で最大15トン!!!これはトラックの最大積載量の話です。トラックは、道路保全の観点から、道路運送車両法の保全基準で軸重は10トン以下、輪荷重は5トン以下と決められています。なので合わせて15トンなのです。運ぶ荷物(人も荷物)は飛行機でも電車でも船舶でも決められています。そこで下の写真をご覧ください。
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<25年以上愛用しているLoad Line Markを形とったカフス・ボタン>
これは愛用のカフス・ボタンですが、大部くたびれています。このカフスも20代の時頂いたもので、商品では無く、記念品としの特注です。限定三百個のうちの一つです。この様なデザインはとても珍しく、当時、銀座・ミキモトも気持ち良く応じてくれたそうです。実は「ブルーとワイン」のセットでしたが、残念なことに、これも海外のどこかのホテルにおき忘れ、今ではこのワイン色のワンセットのみです。船舶は後で説明しますが、船の自重・荷物・海水等のバラスト等全てを重量として換算し、どのくらい水面上に出でいなければならないかと言う規定があります。船が沈んでもいいという基準値をマークしたものを満載喫水線(ロード・ライン・マーク/load line mark)と呼びます。乾舷((まんさいきっすいせん)フリーボード/freeboard)と言うのは, 船の長さの中央において, 上甲板(デッキと言われているところです)の舷側(げんそく)における上面から満載喫水線まで測った垂直距離をいいます。その上、船の種類, 構造と、さらに面倒なことに、航行区域と、尚且つ季節(!!??)によって, 満載喫水線の基準値があります。ですから、航海士にとって荷物、海水バラスの量がとても重要になります。特に、夏期用の喫水線とか、冬期の北大西洋(WNA)用喫水とか用途によって使い分けます。(船舶安全法第3条, 満載喫水線規則, 船舶区画規程)
下のロードラインマーク(満載喫水線)は日本国籍の船舶の「遠洋及び近海区域」の代表的な形です。このほか沿海区域の船舶又は漁船には, 円標の代りに逆三角型又はV字型のものが用いられています。たぶん気がつかないと思いますが、今度機会あればご覧なってください。
満載喫水線.gif
<日本国籍の船舶に制限される遠洋及び近海区域の満載喫水線>

満載喫水線の記述の意味T: 熱帯満載喫水線(熱帯地域を航行する時の最大喫水線)
S: 夏季満載喫水線(夏のシーズン航行する時の最大喫水線)
W: 冬季満載喫水線(冬季に航行する時の最大喫水線)
TF: 熱帯淡水満載喫水線(熱帯の河川地域を航行する時の最大喫水線)
F: 夏季淡水満載喫水線(夏の河川地域を航行する時の最大喫水線)
WNA: 冬季北大西洋満載喫水線(冬季の北大西洋地域を航行する時の最大喫水線)
満載喫水線は船舶安全法という法律で規定されています。船と乗船する乗組員が守らなければならない法律がいくつかありますが、その中で特に、「船員法」「船舶安全法」「船舶法」「海上衝突予防法」「海上交通安全法」の五つが重要です。他には「船舶職員法、海難審判法、検疫法、関税法、電波法、海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律等々」の法律もあります。船の出港直前、一般的に一等航海士のミッションですが、船首と船尾に表記されてる船の沈み具合をじっと計測している姿をご覧なったことがあるかも知れません。(船首と船尾の沈んでいる差をトリムといいます。)規程より沈んでいる場合は、バラスと用に船内にある海水を吐き出す必要があります。航行に安全な重心のバランスを停泊中にきっちり取っておく必要があります。

このアンカーを形どったカフス・ボタンは最近手に入れたものです。なんとなく船関係のデザインに弱いですね。シンプルで気に入っています。
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