biz-Streamマニュアル ライブラリ共通ガイド 第5章 環境の移行 5.3.18 バッチ印刷の仕様変更 (v5.0.0)

5.3.18 バッチ印刷の仕様変更 (v5.0.0)

旧バージョンとの互換性については下記をご参照ください。

概要 バッチ印刷では v5.0で以下の修正を行っています。

  1. Windows 常駐アプリケーションへ変更

    v4.X 以前はバッチ印刷サーバに Tomcat や bprint サーブレットが必要でしたが、v5.0以降ではそれらが不要になり、バッチ印刷モジュールが Windowsの常駐アプリケーションとして動作する形になりました。 そのためv5.0以降ではバッチ印刷モジュールをインストールするだけとなります。
    また、バッチ印刷アプリケーションのアクセス部分の記述を変更する必要がありますのでFAQの「バッチ印刷モジュールをv4からv5へバージョンアップする方法を教えてください。」を参照してください。

  2. Adobe Acrobat DC または Acrobat Reader DC のインストールが必須

    バッチ印刷 v5.0以降では、印刷データをプリンタへ送る処理で Adobe のモジュールを使用するように変更になりました。 そのためバッチ印刷ガイド「1.3 バッチ印刷のサポート環境」にも記載しておりますが、各バッチ印刷サーバに、バッチ印刷モジュールと併せて Adobe Acrobat DC または Acrobat Reader DC のインストールが必須条件となります。またこの仕様変更に伴って下記の点が v4.X までと異なります。

  3. プリンタの管理権限の許可が必要

    アプリケーションから「出力先プリンタ名」「印刷部数」「出力トレイ名」を指定する場合、印刷を実行するユーザが、プリンタの管理を許可されている必要があります。出力先プリンタが複数ある場合は、それぞれのプリンタに対して管理の許可を設定しておく必要があります。手順についてはバッチ印刷ガイド「2.4.1 プリンタのセキュリティ設定」を参照してください。

  4. 出力用紙サイズの影響

    バッチ印刷の出力用紙サイズは、バッチ印刷サーバにインストールされている Adobe Acrobat DC / Acrobat Reader DC の印刷設定の「PDFのページサイズに合わせて用紙を選択」の項目の影響を受けます。この項目のチェックが外れている場合、レイアウトで指定された PDF のページサイズが無視され、各プリンタのデフォルト用紙サイズにて出力されます。詳細についてはバッチ印刷ガイド「2.4.2 PDFのページサイズに合わせて用紙を選択する設定」を参照してください。

  5. 印刷ジョブ名の制限事項

    アプリケーションから PDFBatchPrintStream クラスの setJobName メソッドで印刷ジョブ名を指定した場合、出力先プリンタのジョブ一覧に表示されるジョブ名が v4 と v5 で異なります。詳細についてはバッチ印刷ガイド「3.4.1 PDFBatchPrintStreamクラス」を参照してください。

  6. API 削除

    v5 で削除された機能に合わせて、PDFDirectPrintStreamクラスから以下のメソッドを削除しております。これらのメソッドは v5 では使用できないため、使用している場合はアプリケーションの改修が必要となります。
    ・ setPrintDeny メソッド
    ・ setPrintAdjust メソッド
    詳細については、バッチ印刷ガイド「3.4.1 PDFBatchPrintStreamクラス」 を参照してください。

  7. ヘルスチェッカー機能の追加 (v5.1.3 から)
    バッチ印刷 v5.1.3 からプロセス監視を行うためのヘルスチェッカー機能が追加されました。詳細については「5.3.19 ヘルスチェッカー機能の追加 (v5.1.3)」を参照してください。
バージョン v5.0.0~
対処方法 各バッチ印刷サーバで印刷を実行するユーザ毎に、上記「概要」の設定を確認してください。