biz-Streamマニュアル ライブラリ共通ガイド 第5章 環境の移行 5.3.17 ダイレクト印刷(クライアント版) の仕様変更 (v5.0.0)

5.3.17 ダイレクト印刷(クライアント版) の仕様変更 (v5.0.0)

旧バージョンとの互換性については下記をご参照ください。

概要 ダイレクト印刷(クライアント版) では v5.0で以下の修正を行っています。

  1. Adobe Acrobat DC または Acrobat Reader DC のインストールが必須

    ダイレクト印刷 v5.0 以降では、印刷データをプリンタへ送る処理で Adobe のモジュールを使用するように変更になりました。 そのためダイレクト印刷ガイド「1.3 ダイレクト印刷のサポート環境」にも記載しておりますが、各クライアント端末には、ダイレクト印刷モジュールと併せて Adobe Acrobat DC または Acrobat Reader DC のインストールが必須条件となります。またこの仕様変更に伴って下記の点が v4.X までと異なります。

  2. プリンタの管理権限の許可が必要

    アプリケーションから「出力先プリンタ名」「印刷部数」「出力トレイ名」を指定する場合、印刷を実行するユーザが、プリンタの管理を許可されている必要があります。出力先プリンタが複数ある場合は、それぞれのプリンタに対して管理の許可を設定しておく必要があります。手順についてはダイレクト印刷ガイド「2.3.4 プリンタのセキュリティ設定」を参照してください。

  3. 出力用紙サイズの影響

    ダイレクト印刷の出力用紙サイズは、クライアント端末にインストールされている Adobe Acrobat DC / Acrobat Reader DC の印刷設定の「PDFのページサイズに合わせて用紙を選択」の項目の影響を受けます。この項目のチェックが外れている場合、レイアウトで指定された PDF のページサイズが無視され、各プリンタのデフォルト用紙サイズにて出力されます。詳細についてはダイレクト印刷ガイド「2.3.5 PDFのページサイズに合わせて用紙を選択する設定」を参照してください。

  4. 印刷ジョブ名の制限事項

    アプリケーションから PDFDirectPrintStream クラスの setJobName メソッドで印刷ジョブ名を指定した場合、出力先プリンタのジョブ一覧に表示されるジョブ名が v4 と v5 で異なります。詳細についてはダイレクト印刷ガイド「3.4.1 PDFDirectPrintStreamクラス」を参照してください。

  5. API 削除

    v5 で削除された機能に合わせて、PDFDirectPrintStreamクラスから以下のメソッドを削除しております。これらのメソッドは v5 では使用できないため、使用している場合はアプリケーションの改修が必要となります。
    ・ setPrintDeny メソッド
    ・ setPrintAdjust メソッド
    詳細については、ダイレクト印刷ガイド「3.4.1 PDFDirectPrintStreamクラス」 または バッチ印刷ガイド「3.4.1 PDFBatchPrintStreamクラス」 を参照してください。

  6. ヘルスチェッカー機能の追加 (v5.1.3 から)
    ダイレクト印刷 v5.1.3 からプロセス監視を行うためのヘルスチェッカー機能が追加されました。詳細については「5.3.19 ヘルスチェッカー機能の追加 (v5.1.3)」を参照してください。
バージョン v5.0.0~
対処方法 各クライアント端末で印刷を実行するユーザ毎に、上記「概要」の設定を確認してください。