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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

コーヒーの値上がりは続くのか

2006.07.18

西洋料理〔いかにもセピア色に染まった響きのいい表現ですが〕が宮中で始めて採用されたのは明治4年8月18日のとても暑い夏の出来事だったそうです。

この日、維新の立役者・三条実美と重臣が連座してお上と西洋料理を堪能(?)し、兵部省の軍楽隊が静かに演奏を添えたとあります。なんとまぁ古風なと、今は感じますが、当時は大真面目にしていたのでしょう。
この時、
築地精養軒の当主であった「北村重威」がその作法の伝授のために宮中入りをしています。

この明治四年という年は廃藩置県をして「戸籍法」を定め、現政府の骨格である「太政官制」が組閣されるなど政治改革が飛躍的に前進した時期でもあります。また、岩倉具視の「大使節団」の決行や太陽暦などの社会生活の根本が改められた局面でもありました。
日本人の好奇心のせいで、なんでもかんでも取り込んだのでしょう。

多くの重臣がこの宮中での晩餐会で始めて西洋料理を食べた事でしょう。
食前酒から始まりフル・コースを食べた後、コーヒーが振舞われました。
多分、コーヒーの初体験者も多かったと思います。
食材の多くは国内で調達できたと考えられますが、「胡椒やコーヒー豆、紅茶」等はやはり欧米の商社から輸入していたのだと思われます。

さて、
今年になって「コーヒーメーカー」各社は相次いで「値上げ」を宣言しました。
コーヒー豆の国際相場は4年ほど前から、既に「3倍」にまで高騰しているらしい。

コーヒーが世界的な嗜好品として現在に至るには英国の「クリッパー・シップ」の活躍が大きく存在します。

1652年ロンドンで初めてコーヒー・ハウスが開かれたことを伝える陶版が市内に今でもあるということです。18世紀の始めにロンドンで2000軒~3000軒ものコーヒー・ハウスがあったと伝えられています。
現在の英国の紅茶文化からはちょっと想像できませんが。
クリッパー・シップと呼ばれる前の帆船はインドやアフリカからコーヒー豆を英国に運んでいたようです。

ニュースによると、
『ニューヨーク市場のコーヒー豆の国際相場が「高騰」したのは04年11月で、その数年前まで1ポンド(453g)あたり40セントあたりで推移していた。2005年にはその3倍近い1ポンドあたり1ドル40セント台にまで上った。「高騰」した理由のひとつに国際的な需要拡大が挙げられる。最近では、急速に経済発展を遂げている中国やロシアなどでもコーヒーの需要は徐々に拡大し、生産第1位のブラジル国内でもコーヒーの消費が拡大している。「豊かになってくるとコーヒーを飲む人が増える」(コーヒーメーカー関係者)というように、経済発展ともにコーヒーの需要は高まっているようだ。コーヒー豆の生産量も減少している。』

ということです。
コーヒー無しでは居られない僕にとってはとても大きな問題ですね。(ちょっと大げさですが)
そう言えば、スターバックスは現在、北京にも上海にも在ります。が、三年ほど前は全くありませんでした。世界的に見てここ数年でコーヒーを飲む人が増えたのは確実ですね。
その割には「紅茶」の品不足というのを聞いたことがありません。
圧倒的にコーヒー党の人口が多いのでしょうか?
しかし、僕の周囲には「紅茶党」が多いのですが。特にコーヒーは「匂い」で胸いっぱいになってしまう人がいます。

僕はここ数年、コーヒー豆をネットショップにて購入しています。安いし、いろいろ種類を選べるし、いいですよ。
また、社内で簡易的に飲みたいときは「ドリップ・パック」を利用しています。やはり「」の香りと味がします。

いずれにしても石油と同じで、
生産国の生産コントロールで「需給バランス」をある程度自在に制御可能と思われます。勿論過去にあったような異常気象もありましたが。

しかし、業界では「世界的な需要増」で徐々に価格が上昇していく可能性はあるとしています。

その内、スターパックスの「ドリップ・トール」が350円(現在320円です)となる日は近い!!??

 

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