BrainSellers.com

Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

京都市民意識と江戸の駕籠

2006.01.29

京都市民の9割以上が地球温暖化問題を意識しているそうです。

意識」と「行動」は大きな隔たりがありますが、しかしまずは「意識」が必要と思います。いつだったか近くのスーパーで買い物をしていた時のことです。既に買い物を終えた年配のご婦人が買ったばかりの生物をトレイから取り出し、持参したタッパーウェアに移し替えていました。そのトレイは据付のゴミ箱に「ポィッ!」。自宅のごみを極力なくしたいという理由でしょうか?
それとも使用したトレイを洗い、まとめてスーパーに返す手間を省きたいのでしょうか? いずれにしてもこの様な小さな積み重ねが大事です。大きなうねりとなり推進力に変わっていく事でしょう。
また別なスーパーの入り口には「ビニール袋」不用の方には「ポイント還元」という張り紙も見ました。一般消費者の意識は「還元」の言葉に弱そうですね。
ところで、
京都市が行った意識調査は「地球温暖化対策についての市民アンケート」でした。その回答者の9割以上が「温暖化問題に関心」を持っているという結果がでたそうです。特に買い物で「詰め替え商品を選ぶ」という人は約6割ありましたが「レジ袋をもらわない」は3割で、やはり手間が増えると敬遠する傾向があったそうです。やっぱり「還元」ですよ。市民生活は。

江戸の街は俗に「江戸八百八町」と表しますが実際にはそんなには無かった事は既成の事実として広く知られています。また、同じように人口も一声「江戸100万都市」といわれていますが、これもそこまでは多くなかったそうです。
この100万都市は幕末に江戸に入ってきた「お米が100万石以上」あり、一人年間1石の米を消費するのでざっくと100万人が妥当といったその程度のニュアンスであったそうです。実態は記録がとても曖昧で学問的に参考にならないそうです。

江戸都市で「環境問題」はいくつかあったようですが、今で言う乗り物も大きな問題になったようです。今で言う「タクシーとマイカー」に最も近い「駕籠問題」です。当時、駕籠はだれても乗れるというものではありませんでした。ちゃんと「武家諸法度」に書いてあります。それには、徳川一門や大名及びそれに順ずる人、50歳以上の者、医者や病人、公家や門跡等の人々といった類です。しかし、より便利で楽チンな交通手段としての駕籠は市民の魅力的なステータスでした。

勿論「運転手付き自家用駕籠」は大名家に準ずることなので一般人が持てませんが、所謂「流しのタクシー」である町駕籠の利用は世の中が裕福になるにつれて年々増え続けました。その需要に応じて江戸と大阪はタクシー会社がどんどん設立されました。
元禄の頃、江戸市中のタクシー会社は3500社もあったそうです。その間ずっと取締りを「ゆるく」した訳では無いのに増え続けたということです。需要と供給という事でしょうか。いろいろ認可制等、歯止めはあったようですが抜け道もあったのでしょう。
そして、元禄の後半儒教者の新井さんの出番となります。彼は凄まじい規制を行います。それまで3500もあった会社を数年で300社に絞込み、更に150社に限定したそうです。資料では実際にこの数に成ったかどうかは不明との事でした。新井白石さんもこのくらいやるとその実行力は素晴らしいですね。是非小泉さんも真似して欲しい。
このとばっちりで屋形船も100隻を限度としたようです。多分沢山あったのでしょうね。時はあの元禄ですら。
江戸文化最大に発展したと言われてるこの元禄バブル期に「強硬手段」を江戸っ子はどの様に凌いだのでしょうか。

 

Copyright(c) BrainSellers.com Corp. All rights reserved.