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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

海洋丸 再び就役!!

2006.01.09

海王丸がしばしの入院治療から復帰して再就役しました。
お疲れ様でした。


帆船時代の海洋冒険小説ではC・S・フォレスターの「ホーンブロワー・シリーズ」がとても有名で数年前日本でも深夜TV放映をしていました。この業界で知人になった企画専門の先輩は東京湾で小型ヨットを楽しんでいます。その様な知人を数人知っています。

ジャック・オーブリーを演じるラッセル・クローの「マスター・アンド・コマンダー」を以前ブロク゛しましたが、つい先日このDVDがツタヤで特売1000円で売っており、迷わず購入してしまいました。以来数回もこの映画を見ています。この映画の題材は1812年から始まった第二次英米戦争をテーマにしていると言われていますが、題名の「マスター・アンド・コマンダー」という職位が良く判りませんね。
「マスター・アンド・コマンダー」は海尉艦長〔コマンダー〕と航海長〔マスター〕を兼ねるという意味ですが近代の職制しか知らない僕には19世紀初頭の英国海軍の呼び名を勉強した記憶はありません。ただ、航海長兼海尉艦長は小型フリゲート艦で艦長が航海長を兼ねるときに使用するものと察しがつきます。映画の中でも彼は「SaleMaster!!〔航海長〕」と部下を呼んでいるシーンがある筈です。
航海長の職位は副長、海尉の次の職位となります。
なので、オーブリー船長の立場は大型帆船でそれも海兵隊が乗り込んでいる正規軍艦で女王陛下から任命されている職位と考えると「勅任艦長〔ポスト・キャプテン〕」が正規職位と思われます。この身分は国王陛下から授けられた終身身分だそうです。

昨年の台風で富山港の碇地から座礁・損傷した海王丸〔独立行政法人・航海訓練所の練習用帆船(2,255トン)〕がお正月、修理を終えて再び就役しました。5日午後には海上技術学校生97人による乗船式があり、そのニュースが報道されました。その後出港準備を行い、10日に横浜を出港して、26日には広島港に入港する予定だそうです。〔ニュース

現代の船長の呼び方は「マスター」「キャプテン」「スキッパー」の三種類がありますが、船舶の大多数が商船と考えると「マスター」の使い方は「船主」を指す様です。ただマスターという言葉は今でも職制の中に残っています。
ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ エピソード・シリーズ」に出てくるジェダイの騎士達も師弟関係を表す名称として「マスター」を使っていますね。
オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーは師弟関係になっていましたね。なのでアナキンはオビ=ワン・ケノービを「マスター」と呼んでいました。
マスターが管理船主〔マンニング・オーナー〕といって「船主」という意味合いから、
航海士はマスター〔船主〕を補佐する職務という事で「マスターズ・メイト」と呼ばれ、船体が大型化するにつれてメイトの人数が増えたために「チーフ・メイト〔一等航海士〕」「センカド・メイト〔二等航海士〕」等々とその役割で呼ぶようになりました。
それに対して「スキッパー」はヨットや小型ボートや漁船等の船長を呼ぶときに使用します。
ヨットといえば誰でも一度は聞いた事のある「アメリカス・カップ」が有名ですね。このヨットレースは米国社会にとって大げさでなく「自由の女神とともに自国の誇り」といった表現を衒い無く言い放ちます。僅か134オンスの底の無い水差しでしかない優勝トロフィーを得るために100年近くも争奪戦をしているのです。95年に初めてこのレースに参加した「ニッポンチャレンジ」の最新艇「J-X1」は東工大の工学部とヤマハが共同で設計・開発し、艇の建造費は三億を超え、総予算40億プロジェクトとして鳴り物入りで太平洋を渡りました。結果は惨憺たるものでした。全てにおいて日本チームは稚拙でした。このアメリカス・カップについては今度ゆくっりブログしたいと思います。

「メイト」よりも現在では「オフィサー」を使っている商船のほうが多いと思われます。「チーフ・オフィサー〔一等航海士〕」「チーフ・エンジニア〔機関長〕」「チーフ・オペレータ〔無線局長〕」等です。ここ数年の企業でも「CEO〔社長または最高責任者〕」「COO〔執行責任者〕」「CTO〔技術最高責任者〕」等の「オフィサー」の意味合いは同じでその職種を「ドライブ」するという職位を表しています。以前は航空機も同じ職制を使用していました。全て帆船時代の呼び方の名残といえそうです。

今年の7月の富山県伏木富山港にて「フェスタとやま」が開催されるそうです。
「海王丸」(2,556トン)や大型客船「ぱしふぃっくびーなす」(26,512トン)、練習汽船「銀河丸」(6,185トン)など計五隻が相次いで寄港し、海フェスタを盛り上げるそうです。「海フェスタとやま」は七月十五日から二十三日まで開かれるとのこと。

 

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