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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

哀愁漂うペガザス

2005.11.06

ギリシャ神話と冬の星

秋と冬の夜空にはあまり明るい星がありません。夏の晴れた華やかな夜空とは比べようもないほど静かな夜空になります。晩秋というか初冬というか木々が紅葉しはじめ吹き抜ける風は気持ちよさを通り越し、肌寒ささえ感じる今日この頃です。今夜は生憎雨模様ですが、夏に感ずる事の出来ない人の心をセンタメンタルにさせる不思議なパワーが秋の夜空にはあります。空気がすっきりと冷えれば夏の夜空よりも星を発見できるハズです。東京の都心はともなく。

まずは「ペガサスの四辺形」を見つけましょう。明るい星のない中で探すのはちょっち、難しいですがペガサス座の胴体にあたる四つの星が作る四辺形が見つかれば大丈夫です。天頂近く南中太目のウェストを発見できます。太目のウェストの表現が適切ではありませでした。訂正します。「太目の胴体部分」です。〔おんなじか!〕

秋・冬星座のギリシャ神話を一緒に楽しみませんかというセミナーがあります。ご興味ある方は家族で、恋人同士でいかがでしょうか? 11月27日(日)午後1時から2時半までのたっぷり一時間半です。講師は元国立天文台助教授、佐治天文台長の香西洋樹さんという方です。詳しくは↓のサイトでご確認ください。『星の瞬く夜空が身近に感じられる季節の星座に、ギリシャ神話の世界を解き明かしていきます。オリオン座、おうし座、ふたご座…。3000年もの昔の舞台に思いをはせてみましょう。写真や図も使いながら分かりやすく話します。受講料は一般2000円、会員1800円。[朝日カルチャーセンター226・1125]』

ペガサスの四辺形が見つかると後は比較的簡単です。まず北にずっと伸ばすと「北極星」です。ペガサス座の由来は、勇者ペルセウスが魔女メデューサの首を切って倒したときに、飛び散った血が岩の割れ目に染み込み、そこから真っ白な一頭馬が飛び出しました。それが天を駆ける羽のあるペガサスという白馬といわれています。ウェストから下は絵にありません。ペルセウスはペガサスに跨りアンドロメダ姫を助けるという神話です。ペガサスはいくつかの功績を称えられ天上に上げられました。

「しら刃もてわれにせまりしけはしさの消えゆく人をあはれと思ふ」〔与謝野晶子〕

秋らしく静かでしなやかで、それでいてもっとも激しく「恋歌」を歌う与謝野晶子は生涯五万首を詠んだと天才的な詩人として有名です。恋の喜びだけでなく「悲恋」も歌うこの歌人は比類ないキョーレツさを持って万人の心を射抜きます。この詩で結びの「あはれと思う」と言い切ってしまう晶子の強さと弱さを同時感じます。皆さんはどう感じるでしょうか? 晶子31歳の詩です。大器をひとしお感じます。

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〔秋の港・横浜もなぜかしら哀愁が漂う夜景になってしまいました〕

 

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