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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

キャベツと肺がん

2005.11.07

野菜の効能を知らなかった中世の船乗りたち

かっけ」はビタミンB1が欠乏して起こる病気です。飽食のこの時代には「かっけ」は殆ど死語に準ずると思いますが、最近心身症や不定愁訴などの「現代病」の陰に「かっけ」が潜んでいることがあるそうです。相当ぴっくりです。僕が今から話そうとしているのは帆船の行き交う「大航海時代」で16世紀から18世紀の話です。勿論「野菜とかっけ」の話ですが、それと同様に当時危険であった「懐血病」もあわせて話したいと思います。懐血病は体内のビタミンCの欠乏によって生じます。症状は脱力や体重減少、鈍痛があるそうです。

長い間船乗りたちはこの因果関係が中々解りませんでした。その為に多くの船員が「かっけまたは懐血病」により命を落としています。何万人のレベルです。この時代航海術が飛躍的に発達しました。スペイン、ポルトガル、英国はこぞって、海外に領土や金や香料を求め船出します。このことは長期化する船内生活をともないます。この時代のどの書籍にも登場する「かっけと懐血病」ですが、今回はウィリアム・アダムスの航海でそのことを話したいと思います。
マゼランは自身で命名したマゼラン海峡を一ヶ月の苦難末廻頭しています。英国ドレーク船長はマゼラン通過より58年目にここを廻頭しました。その間誰も通過していません。〔今式には〕
そして、20年後の1599年オランダ船籍の最新のガリオン船5隻が大西洋を南下し、マゼラン海峡に向かっていきます。その旗艦デ・ホープ号に英国人でありながら航海長の「ウィリアム・アダムス」が乗ってたいました。5隻の総勢500名は当時大船団の部類です。この船団の大きな間違いは航海士以上の役職者に大洋横断の経験者が独りもいなかったことです。結局マゼラン海峡に到達した時には真冬にあたり越冬を余儀なくされます。その間一人の船長と150名のクルーを失っています。
原因は大きくは二つです。「かっけと懐血病」です。この単純極まりない食材を手に入れにくい事と殆どの船員が「肉・肉・肉」で野菜や果物に興味を示さなかった起因していると言われています。その中でアダムス兄弟〔彼は知人と弟を同伴しました〕は全くの健康体で過ごしていました。それは海藻類や少しの陸地での合間に食せる野菜類を船内に持ち帰った事が幸運を彼に与えたいのです。彼は「かっけと懐血病」の原因が野菜不足から来る事を知っていた訳ではありませんでしたが、その様に信じた様です。その後更に二年を掛けて日本に漂流します。その後ご存知の家康の軍事顧問となり「三浦安針」となる訳ですが、機会があればブログに書いてみようと思います。500名いたクルーは150名に減っていました。三年間の生存率30%です。

キャベツが肺癌予防に効果的!!??

『肺癌に特異的な遺伝子的感受性を有する患者がキャベツ類を摂取すると、発癌リスクが低下する可能性のあることが新たな研究で明らかになった。フランスの癌研究国際機関(リヨン)遺伝疫学部部長のPaul Brennan氏らは、英医学誌「Lancet」10月29日号に、「アブラナ科の野菜を少なくとも週1回摂取することによって予防効果が認められる」ことを報告した。』とあります。詳しくは下記のサイトをご覧ください。【2005/11/07「キャベツ類野菜に肺癌(がん)予防効果」】

これまでにも、キャベツやブロッコリー、芽キャベツなどアブラナ科の野菜に肺癌の予防効果があることを示す研究結果が得られていたそうです。僕はとても野菜が好きで今朝もボール一杯の五種類以上の野菜サラダをたんと食べました。勿論、「ランチ・オン」でも野菜中心のランチをします。今日のランチ・オンもワン・プレート・ランチというやつで、とっても薄い直径30センチほどのピザ生地の上に「山盛りの野菜」が乗っており、そいつを千切りながら食べます。手が大変なことになりますが、これがなんととっても美味しいのです。情報交換のための会話が途切れ途切れになるのは仕方ないことでしょうか? 知人の紹介でよく行きますが、 えぇと、カブると行けませんので場所は控えさせて頂きます。

その野菜ですが、現状は海外の輸入野菜に押され気味です。なんといっても「安さ」が売りですから価格の競争力が無ければ勝てません。後は無農薬等の「付加価値」位ですかね。
そこで、
『輸入野菜に負けるな!』と農水省が超低コスト植物工場を開発し、安定生産と安定供給を支援するそうです。方法はハウス栽培的な工場内に環境制御システムや夏季の高温を抑制する装置を設置して、季節や天候に左右されない安定した野菜の生産を確保するそうです。この方式にすると設置と運営コストは現行の植物工場より大幅に削減できるということです。建物内には、無線LANをフル活用するそうですよ。野菜作りもIT化なんだ。

 

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