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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

三木谷さんは蜃気楼を見せられるか!?

2005.11.05

「蜃気楼」で巨大権力者に賭けに出た男がいました。名前は「徐福」といい紀元前200年以前の大博打の立案者です。巨大権力者とは「秦の始皇帝」です。

ヤフー井上社長が楽天とTBSの問題について発言している!
「特定放送局しか見られないのは利用者にとって不便だと思う」
インターネット検索大手ヤフーの井上社長は民間放送全国大会のシンポジウムで、楽天がTBSに経営統合を申し入れている問題に関連し、「利用者の立場からは、特定の(放送局の)もの(コンテンツ=情報内容)しか見られないのは不便だと思う」と述べたという。(4日読売新聞から)

蜃気楼は、海水の表面温度が低くなると接している空気は密度の濃い冷えた空気の層ができます。その層と暖かな密度の低い層との間に「密度の違い」による光の屈折率の違いが生じます。ひの現象により「地上の物体が空中に見えたりする」のです。同じような現象は10年近くも海上生活をすれば数回は経験できます。特にイタリアの靴の先っぽとシチリア島の間のメッシーナ海峡が有名です。また日本海沿海では富山湾も昔から有名です。しかし経験上この二つ以外でも確認されています。古代中国では海上に浮かび上がる幻の街を「海市(かいし)」または「海市蜃楼(かいししんろう)」と呼んだそうです。そしてこの蜃気楼は不老不死の霊山「蓬莱山(ほうらいさん)」の伝説へと生まれ変わります。そこにビジネスを持ち込んだ男が「徐福」なのです。

古代中国において始皇帝は39歳で初めて中華統一を成し遂げました。皇(おお)いなる帝(最高神の天帝)と称することを自ら決定し、「」となり、それにふさわしい不老不死を望みました。そして権力の誇示のために各地を巡幸しましたが、不老不死の霊山「蓬莱山(ほうらいさん)」の伝説に引かれ、その発祥の地の「琅耶(ろうや)」に台を築かせ数年間滞在します。そこにあの「徐福(じょふく)」が現れます。もともと蓬莱というのは、中国の神仙思想で説かれる想像上の仙境です。蜃気楼の生じる東方海上にあって、仙人が住み、不老不死の地と信じられていました。この地がその後蓬莱と呼ばれるのは、古来、この地がその「蓬莱」であると信じられていたからです。

徐福」の大仕掛けのプレゼンが良かったのでしょうか!?
それとも、天才的な頭脳を持つ始皇帝のことですから、既に答えを知りながら「藁をも掴む気持」でOKしたのか定かではありませんが、始皇帝は「蓬莱山」に向けて船出を許します。

この船出ですが、始皇帝から大量の財物と数千人の童子〔男女〕引き連れたとあります。数十隻の船団です。紀元前二世紀の中国の船です。渤海は知っていても「黄海」は知りません。ましてその先の「東シナ海」は未知の世界となります。その頃の航海術は想像もできないほど稚拙でした。

さらに、
井上社長駄目押しを云います。
「米インターネット接続最大手アメリカ・オンライン(AOL)と米メディア・娯楽大手タイム・ワーナー失敗例」
を挙げて、〔やっぱりこれを持ち出しましたか!〕
「特定のコンテンツを持っている企業と、特定の利用客を持っているネット企業が合併すると」こうなると指摘したそうです。また彼は自社と放送の融合については、
「融合しないと思っている。お互いの強みを出し合っていけばいい」と明確に事業方針を鮮明に打ち出しているとのこと。全く「楽天」との違いを明確にしたようです。

もともとこの話は蜃気楼のような話です。マジックなんです。その幻を掴むことは誰にも出来ないことです。徐福の船団はむなしく引き上げ「見つからない」ことをくどくど言葉巧みに許しを乞うのです。懐には巨額の大金を持ちながら。その後徐福は始皇帝の前から忽然と消え、始皇帝は都に引き上げるのです。
その徐福ですが、日本に渡ったと言う言い伝えがあります。熊野には彼の墓も作られています。
中華統一を果たした始皇帝も現実から逃れることは到底できません。三木谷さんが追い求める蜃気楼は手に入れる事ができるでしょうか?!

 

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