BrainSellers.com

Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

中国の大気汚染が日本を襲う(後編)

2006.02.01

以前商社マンとして上海で活躍していた知人が数年前に退職しました。そして今は活躍の場所をITベンチャー企業の役員に変えています。北京語を流暢に操る彼はどの日本進出企業でも活躍の場があるでしょう。久しぶりに連絡が取れて会える事になりました。会う前からとても楽しみにしています。
彼とは商社マン時代に上海のソフトウェア会社との今で言う「オフショア開発」を1998年ごろ検討するために上海に訪れたときに知り合った記憶があります。今は上海の旧フランス居留地に当たる周辺に事務所を構えているようです。

年率8%を超える経済成長を続けている中国。巷では「人民元切下げ」が格好の話題です。人民元は今でも管理通貨です。政府は容易に管理範囲を変えないでしょう。また、中国経済は共産党文化から開放路線に切り替えたとはいえ、結構複雑なファンダメンタルズ持っていると感じています。今、人民元の切り下げの話題は米国を巻き込んで大きな「波」になっていますが米国の思惑通りに事が運ぶとは到底思えません。今後はその後の過程がとても気になるところです。

そして、可能であれば2008年の北京五輪2010年の上海万博を観光したいと思っています。
しかし今は、「大気汚染」を始めとする環境問題です。日本の歩みとほぼ一緒です。
中国の大気汚染が日本を襲う(後編))」のテーマである実態を北京と上海で肌で感じ、旧知の彼に住み心地も含めて聞きたいと思います。もう、中国だけの問題では無くなりつつある訳ですから。
<引用:中国の大気汚染が日本を襲う(後編) NikkeiBP>

東京には空が無い
智惠子がふるさとに比べて東京の空を嘆いた有名な詩ですが、もう百年近く昔の話です。彫刻家の高村光太郎が「智惠子」に出会い貧しい中二人は同棲するわけですが、智惠子は病に倒れ、光太郎が献身的に面倒を見ますが結局死去します。その後光太郎が智惠子を偲び愛を綴ったのが「智惠子抄」になった訳ですが、その中の一節が冒頭の「東京には空が無い」ということになります。

中国の大気汚染が日本を襲う(後編)も相当悲惨なテーマとインタビューから始まっています。
まずは、
「北京は東京よりも遥かにひどい状態で、どんなに晴天でも青空がきれいに見えません。」と指摘されています。そうなんです。その通りなんです。青空が見えないんです。
この調査報告では北京大学と共同研究をしているようですが、「昨年11月からは北京大学構内で炭素を含むエアロゾルの観測を始めました。結果は平均して東京の5倍の濃度で、予想されたこととはいえ、あまりにも多い結果でした。 しかも、ほぼ週単位で濃度は変化しており、東京の10倍という日もありました。変化の理由は、気象学的要因だろうと考えています。北京の北西は山岳自体で、万里の長城の先には大きな汚染源がないので、シベリア高気圧の影響で風が吹くと大気がきれいになり、淀むと汚染物質が増えるのではないでしょうか。」と述べています。
そして、4月になるとこの大気が東京を直撃します。
そして、もうひとつこの記事で、
「アメリカは最近、水銀に注目しています。石炭の周りには微量の水銀が付着していて、燃焼によって<気中にガスと粒子の状態>放出されます。アメリカのあるグループが沖縄で調査した結果、中国からかなりの水銀が飛散していることが分かったということです。
さらに日本特有の「水俣病」に言及しています。
水銀は体内に蓄積されるので、特に妊婦への影響が心配されています。(中略)アメリカは水銀が沈着しやすい湖で採れた魚を食べる地域が多いため、もっと深刻に捉えており、ある研究者は「水俣病の経験があるのになぜ日本人は関心が低いのか」と不思議がっていました。』 とあります。

そこは「喉元過ぎれば、、」忘れてしまう日本人特有の気質なんでしょう。

 

Copyright(c) BrainSellers.com Corp. All rights reserved.