BrainSellers.com

Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

熟年デヴィッド・サンボーンがパワフルに!!

2005.12.18

60歳を迎えた「ディヴィッド・サンボーン」は益々パワフルで優雅でした。

david01.jpg
〔ニューアルバム/クローサー〕
NYの名門ジャズ・クラブ“ブルーノート”が「ブルーノート・東京」として青山に誕生したのは1988年11月との事です。以来、何度かの経営危機がありましたが今年で設立17年を迎え数々のビックイベントを開催しています。主に内外のジャズメンやフュージョン系の海外アーチストが出演しますが時には「井上陽水」など異色のアーティストも出演します。この陽水の2日間限りのスペシャルに聴いたと思っていましたが当然ながらチケットを手にすることは出来ませんでした。老舗NYの「BuleNote」に初めて恐る恐る入ったのは25年前で小さな店内に驚いた記憶があります。近くの「ボトムライン」や「ビレッジバンガード」も盛況でついつい寄ってしまいます。当時は飲み物と1ステージで15ドル程度だったと記憶しています。25年経った日本のブルーノートは10倍の料金という事ですね。年収は数倍なのに。
david_02.gif
サワノ・ジャズ沢野さんも言っていますが「JAZZは感じるもの」で知識は興味があればでいいと思います。ジャズのスタイル論や歴史は本気に調べないと難して理解しにくいと思いますが、美しいとかスィングするとかは誰でも出来る能力です。そしてやはりジャスは生演奏がいいと思います。時間と資金があればライブをお勧めします。

そしてこの夜、満席の客席を縫って大御所「デヴィッド・サンボーン」が登場しました。今年の夏で満60歳です。約1時間半にアンコールの二曲を入れて10曲吹きまくりました。
メンバーはデヴィッド・サンボーン(サックス)、ジェフリー・キーザー(キーボード)、マイク・ポープ(ベース)、テリオン・ガリー(ドラムス)、ドン・アライアス(パーカッション)のクインテットでした。彼のフル・ネームはデヴィッド・ウィリアム・サンボーン。
観客の年代層はやはり50代から60代が圧倒的で僕の前後左右も同年代でした。中には20代の若者もいましたが、僕らより少しの上の70代の往年のジャズファンも沢山聴いていらっしゃいました。そして、アーティストと観客が一体となって会場が沸きました。
collage1.jpg

P1010617.JPG
〔BuleNote TOKYOの入り口に今夜のアーチスト名が〕
デヴィッド・サンボーンは、
『1945年7月30日フロリダ州タンパ生まれです。
タンパよりセントルイスへ移った彼は幼少の頃、小児マヒにかかり、医師のすすめでリハビリとしてアルト・サックスをはじめるようになる。15才の時に地元のブルース・バンドでプレイしアルバート・キング等のミュージシャンと共演歴を持つ。ノース・ウェスタン大学、アイオワ大学で音楽を学び、サンフランシスコに移った時にポール・バター・フィールド・ブルース・バンド、リトル・ミントン・バンドに参加。1971年になるとニューヨークに拠点を移し、スティーヴィー・ワンダー、デヴィッド・ボーイのグループに参加。B.B.キング、ジェイムス・ブラウン、トッド・ラングレン等のレコーディングにも参加し、これ以来トップ・スタジオ・ミュージシャンとして大活躍する。 その後ポール・サイモン、ジェイムス・テイラー、マイケル・フランクス、リンダ・ロンシュタット、カーリー・サイモン、チャカ・カーン、イーグルス等のレコーディングに参加し、そのサンボーンの独特な音色は日々注目されるようになる。』との紹介記事があります。

pearls.jpg
〔初めて購入した彼のCDは1995年の五月にサンフランシスコ出張先にて買い求めました〕
当時サンボーンは「フュージョン・アルト」の第一人者として認識されて居ましたが、本来はジャスのスタンダードを吹けばとても定評のあるアルト奏者でした。このアルバムも発売当時雑誌等で好評でした。実は後日その事を日本の雑誌で知りました。購入のキッカケはバージン・レコードでじっくり聴いた後購入した記憶があります。ジョニー・マンデルの編曲をバックに、「スタンダードとポップス」での構成されています。共演者は著名な顔ぶれも親しみが湧きました。今聴いても極上の仕上がりを感じさせます。
【タイトル】 「Pearls」 CD発売 (1995/03/28)
1.Willow Weep for Me
2.Try a Little Tenderness
3.Smoke Gets in Your Eyes
4.Pearls5.For All We Know
6.Come Rain or Come Shine
7.This Masquerade
8.Everything Must Change
9.Superstar
10.Nobody Does It Better
bestof.jpg
〔デヴィッド・サンボーンを好きな知人から偶然に頂いたCD〕
ピアノを週に数回練習している知人から頂いたものでたまたま「好きなアーティスト」が一緒だったようです。当方の好みを聞かずにアマゾンで送られ来たこのCDはきっちりと纏まった感じのするアルバムで日本人好みかも知れません。バラードになると彼の見事なまでの哀愁に満ちた音色を聞くことになります。多分手厳しいジャズ評論家であれば「甘い」の一言でバッサリ切られてしまうかも知れません。
【タイトル】 〔Best of〕 CD発売 (1994/11/08)
1.Chicago Song
2.The Dream
3.Let's Just Say Goodbye
4.Slam
5.Lesley Ann
6.Carly's Song
7.Anything You Want
8.A Tear For Crystal
9.Over And Over
10.Rain On Christmas
11.Hideaway
12.It's You
13.As We Speak
14.Lisa
15.Neither One Of Us
16.Lotus Blossom
そして今夜の曲目は、
sanborn.jpg
上記の二枚のアルバムの中に1-2曲今夜の選曲もあったようです。

そして、内藤遊人が1987年に出版した「初めてのジャズ(講談社)」の中でフュージョンの未来というテーマで、第三世代のアルトサックスとして「デヴィッド・サンボーン」を強く意識し、その著書に残しています。その時にサンボーンはというと「不惑の40歳」でした。彼の初来日が1978年と重なっています。「深町純ニューヨーク・オールスターズ」の一員としてでした。当時からライヴでは常に超満員でした。

 

Copyright(c) BrainSellers.com Corp. All rights reserved.