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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

海面上昇

2005.12.03

最近のニュースに『米科学誌「サイエンス」のなかで「CO2濃度が過去65万年で最高」とありました。(フジサンケイ・ビジネスアイより一部引用)

『海面の上昇と温室効果ガスの増加の速度について、米科学誌サイエンス(11.25付)に掲載された二つの研究で、現在のレベルが少なくともここ数千年で最も速いことが明らかになった。地球温暖化に結び付けて考えるにはさらに研究が必要だが、研究者らは「人類の活動が引き起こした結果ではないか」と推測している。現在の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は、過去約65万年間で最高水準であることが、欧州南極氷床掘削計画(EPICA)の成果で分かった。また、南極の氷床掘削は、ロシアのボストーク基地の氷床掘削により、約44万年前までの氷が採取・分析されており、EPICAの成果で約21万年間さかのぼることができた。日本も、ドームふじ基地の氷床を来年1月下旬までに深さ三千メートルまで掘削し、約百万年前の氷を採取する計画とのこと。現在のCO2濃度は約380ppmだが、ボストークによる約44万年前までの濃度は大体、180-300ppmの範囲内。EPICAによる45万-65万年前の濃度は、180-260ppm』と、さらに低かった様です。

米国の環境問題特別調査委員会が2000年にまとめた報告書(CEQReport)によると現在のCO2濃度に比べると2050年にはざっと二倍の濃度に達するそうです。すると「中緯度地域での気温は2-3℃上昇し、雨の降り方も全く変わってしまい、地球全体の年間平均降雨量は7%程度増加する。そして、南北の両極地域での気温は中緯度より3-4倍大きい」となっています。
仮に両極地域で5-10℃気温が上昇すると「グリーンランド」や「南極」の氷は確実に解けるそうです。
海面上昇です。

特に前述の報告書(CEQReport)で危険視しているのは「南極大陸西部地区の棚氷(たなごおり)の氷河」だそうです。もし、こいつが融け出すと「地球全体では海面が5㍍上昇」するそうです。
その時の日本はどうでしょう。
平野部の稲作地域は海抜が低いのでほぼ全域に水没し致命的な飢餓の可能性があります。
中緯度(温帯地域)で1℃上がると高緯度地方では三倍もあるがると言われています。中緯度には温暖化を増殖促進しいてる我々人間が一番多く住んでいます。毎日せっせとCO2を製造しています。

南極大陸に積もる雪は、雨量になおすと100㍉以下だそうです。殆ど融けませんので毎年積みあがっていきます。積もった雪はその重さで固まって氷床(ひょうしょう)となり、平均2500㍍くらいの「氷の層」になっています。そしてその重さにより標高の高い部分から海に向かってじわじわと滑っていき「(ひさし)」のように張り出します。これが棚氷です。厚さが800㍍もあるそうです。先っぽがポトリと落ちると「氷山」になる訳です。その棚氷に衛星写真でみとる「クラック(割れ)」が確認できているそうです。一度の崩壊は東京都程度の大きさだそうです。そいつが海にすごい音を立てながら崩れていくのです。想像の域を遥かに超えています。
そういえば、「デニス・クエイド」主演の「デイ・アフター・トゥモロー」という映画の冒頭シーンをご記憶でしょうか。南極で研究を続けるデニス・クエイド扮する古代気象学者ジャック・ホール教授が南極で調査中に巨大な棚氷の大崩壊に出会うところから物語が始まります。ストーリーは別としてもとても意味のある映画として鮮明に記憶にあります。あれが現実的にあるということですね。地球上の氷の91%は南極大陸にあるそうです。これが全部融けると海面上昇は60㍍以上と計算上はなるそうですよ。

以前のブログで地球温暖化がもたらす海面上昇で水没の危機に瀕する南太平洋の島国ツバルは、ついに「全国民移住」という苦渋の決断をくだしたそうです。とお伝えしました。
アムステルダム自由大学のフェリンハ教授は大気中のCO2濃度が二倍なると地球上の降水量は3-15%増加し、洪水も増えると警鐘しています。

自ずと我々が日々の暮らしの中でしなければならない事があるということです。

 

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