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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

上弦の月

2005.11.20

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上弦の月には今しばらく時が必要ですが何れは欠けていこくとになります。それが自然の摂理です。宇宙のリズムです。
月は細い三日月から夜ごと大きくなり、この写真の様に右側が「光り」左側が「欠け」ていきますが、七日目にして「半月」となります。これが「上弦の月」ですね。
当然のごとく、さらに七日たつと、まんまるの満月となる訳です。
満月になった夜は、とても神秘的な出来事に会います。
日没後の東の地平線にまず満月が現われ、そして天上に移り、それから西の空に沈みますが、時を同じくして東から太陽が出始めます。日の出と月の入りの荘厳な森羅万象を同時に味わえることになります。皆さんも普通の出来事として何度も遭遇していると思います。

満月を過ぎると、月の出は一日に50分程度遅れていき少しずつ右側が「欠け」始めます。もう今では使う方はとても少なくなってしまいましたが、
「十六夜月」(いざよいづき)、
「立待月」(たちまちづき)、
「居待月」(いまちづき)、
「臥待月」(ふしまちづき)、
「宵待月」(よいまちづき)となり、
満月から七日たったころ今度は右側が半分欠けた「下弦の月」となります。下弦の月は日の出ごろにはまだ空に残っているので「残月」と粋な言葉で表現しますね。
さらに月は痩せ続け、一週間もするとついに姿を消して月のない真っ暗な夜の「新月」となります。

慢成(まんせい)〕    杜甫
江月(こうげつ)は人を去ること只(ただ)数尺
風燈(ふうとう)は世を照らして三更ならんと欲す
沙(すな)の頭(へ)に宿るは鷺(さぎ)は聯拳(れんけん)として静かに
船の尾(しりえ)に跳(おど)る魚は溌剌として鳴る

初冬の上弦の月の夜「杜甫」の歌が聞こえてきそう。

昔々、シュメール人やアッカド人は月の変化を「月神」がつど姿を変えて夜空を照らしてくれると考え且つ信じました。月は29.5日を周期として繰り返しますが、彼らはこの周期を29日または30日と定めました。これが古代の暦の発祥と言われています。真っ暗な新月から細い三日月の輝きを認めると、その夜から遡ってカゥントし、最初の新月の日を暦の一日にしました。
細い細い三日月を発見すると「月がでだぞぅ~!」とでも言ったのでしょうか。
ローマ時代ラテン語で一日(ついたち)を〔カレンダエ(calendae)〕と言ったそうです。きっと「月の出」を叫ぶことで「時間の区切り」を示したのでしょう。
これが英語のカレンダーの語源だそうです。納得!

〔ご近所のカエデは晩秋真っ盛りです〕
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