BrainSellers.com

Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

ちきゅう

2005.11.02

地球規模の気候変動地震発生のメカニズムを知る!

ちきゅう」は三菱重工業で2000年から建造を進めてきた地球深部探査船でオーナーは「海洋研究開発機構」です。建造にほぼ5年かかっています。建造費は知りませんが一万㌧級の貨物船が70-100億円くらいと考えると六万ト㌧近くある「ちきゅう」は300-500億円くらいでしょうか。

この船は「水深2,500m」の深海域で、「海底下7,500m」まで掘り抜く能力を備えた最新鋭の科学掘削船です。デッキの区画は4層あり、採取したコア(柱状試料)や間隙水、掘削孔内の物理的、化学的、生物学的な分析・研究をおこなうための豊富な研究設備が搭載されていそうです。
多くの電子機器と機械的な構造物を搭載しているので調整には多くの時間がかかるとの事。調整は今年一杯かかり、来年の2006年に試験航海を行い、2007年から本格的な掘削研究が始まるそうです。この船と装置で「地球規模の気候変動や地震発生のメカニズム」等の科学的解明がなされます。

ちきゅう_1.jpg

ちきゅう.gif

船級 NK
全長 210m
垂線間長 192m
型幅 38m
型深さ 16.2m
計画満載喫水 9.2m
総トン数 約57,100トン
最大搭載人員 150名
推進装置 船首部 サイドスラスター 2,550kw×1
船首部 アジマススラスター 4,100kw×3
  船尾部 アジマススラスター 4,100kw×3
最大速力 12ノット
発電機容量 35,000kW
主発電機 5,000kW × 6
補助発電機 2,500kW × 2
掘削能力 ライザー掘削時 4000m
最大稼働水深  (但し、第一段階は2500m)
ライザーレス掘削時 7000m
ドリルストリング長 12000m
 (但し、第一段階は10000m)

ちきゅう」は人類史上初めて地球内部マントルまでの掘削を目指す最新鋭の地球深部探査船です。

これまでの科学調査を目的とした掘削記録は米国の深部探査船(ノン・ライザー型船)による海底下2,111mが最大だそうですが、「ちきゅう」のライザー掘削方式により、今後、この記録の更新を目指し、水深2,500mの海域で海底下7,000mの掘削を行うとのこと。
また、将来的には水深4,000mの海域で海底下7,000mの掘削という最終目標に挑戦し、マントルへの到達を目指すそうです。
きっと10年単位のプロジェクトなんでしょうね。

この掘削によって「気候変動と地震発生」を解明して欲しいものです。

 

Copyright(c) BrainSellers.com Corp. All rights reserved.