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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

クール・ビズ

2005.08.02

今日も暑いぞ~!!ある日知人との会話の中で「クール・ビズ」という言い方は英語にしても日本語にしてもダサい言葉ですねぇ。っと同意を求められたが、突然と言う事と、何事にも細かな点に注力しない性質であるため、無反応でいたら、相手は「ムっ!」としたようだ。「クール・ビス」に意味は必要なく行動と思うけど。
「それにしても暑い!!」以前から親しくさせて頂いているクオリティ株式会社の中澤取締役が「うちは社長の浦が環境問題にはきちんとした主張を持っていまして、以前よりビル内の室温は28度なんですョ。」とハンカチで額の汗を拭きながら、お話されていました。「室温一度の差」は全世界的に取り組むと凄まじいエネルギーに加算される。
アネット・ベニングが魅力的な瞳をキラキラと輝かせながら意思の強そうな唇から『20%は必要よ!!!』と言うと。どうでもいいマイケル・ダグラスが『いやいやせいぜい10%だ。そうでないと、フニャ、フニャ。。』云々。これは96年に封切られたハリウッドに在りがちな「アメリカン・プレジデント」というハッピーエンド映画です。マイケル・ダグラス演じる合衆国大統領とアネット・ベニング演じる環境ロビイストのロマンスです。アネットが温暖化防止案でCO2を20%削減を主張すると大統領は10%の妥協案で何とか収拾を図ろうとする。なぜかその後恋に落ちしまうのです。大統領がアネットに電話をかけるシーンが印象的でした。ダンスのシーンもよかったです。アネットならば僕だってダンス踊りたいと思うけど。アネット・ベニングは僕の最も好きな米国女優ですが、リメイク版の「めぐり逢い」が最も彼女の素晴らしさが表現されていると思います。既にハリウッドは96年に「環境問題」を取り上げるほど日常的意識で居た訳ですね。その時に日本では? 97年12月に温暖化防止・京都会議(COP3)が開催されたことを考えると、その認識の高さをどの様に解釈したらよいのでしょうか?

地球は青いリンゴである。二つに割れば皮の部分がちょうど大気圏に相当する。それにしてもなんと頼りない薄さであろう。この切ないほど薄い層に人類は、そして地球上全ての生き物達がへばりついて生きている。この限りなく薄い間隙こそ我々人類が「自然」と呼んできたものである。古代から近代に至るまで人類最大の過ちはこの自然を「無限」と看做した事であろう。こう言ったのはジャーナリストの「船瀬俊介」である。彼は持論を京都会議の半年前に既に発表していた様だ。
地球温暖化について、たくさんのカテゴリーがあるが、僕は自分が長年影響を受けた「偏西風」について触れて見ようと思う。「偏西風」は良く知られている風なので特に説明は不要と思うが、「北半球を西寄りに吹く風で、中緯度の付近を帯のようにかなり正確に円を描いて地球を周遊しています。その帯の幅は約4000㌔㍍という相当な広さです。地球の自転と地軸の傾斜と他の惑星の影響で真っ直ぐな西寄りでなく、すこし南北に蛇行しています。帆船が日本近海から太平洋を横断する時、この偏西風がなくてはならない推進力となります。偏西風の中で高度の高いところに吹いているのが「ジェット・ストリーム」です。実は当社製品のビズ・ストリーム(biz-Streamはこのストリームから取っています。この風はジェット旅客機が使う気流です。もっとも速い風は秒速100-150㍍あるそうです。渡り鳥が使う気流はその分流です。
当然この偏西風が大蛇行したり、さらに分流すると、「世界規模の異常気象」という事になります。気象庁の正式発表によると「偏西風の蛇行が通常より南側に膨らむように蛇行した地域では極地の寒気が南に下りやすくなる。その為に南から湿った空気とがぶつかって大雨を降らせる。」としています。逆に偏西風が北側に膨らむと雨の降らない干ばつとなる訳です。これを日本近海に置き換えると、この極地の寒気は「オホーツク海高気圧」ですし、湿った南からの空気は「太平洋高気圧」となります。偏西風の蛇行により生じる北と南の大気のせめぎあいが、我々の生活にとって密接に関係する気象条件を持ち合わせているのです。蛇行の凹か凸で雨が無い干ばつ的な日照りや、逆にとてつもなく長く雨が多く降り、洪水になったりします。蛇行の原因はどうも熱帯海水温度の上昇に関係があるらしい。例えばチリ沖に数年毎発生する「エルニーニョ現象」で日本では冷夏・暖冬になりやすい。海水温度が上昇すると大量のエネルギーが大気中に放出され、気温も同時に上昇し、偏西風を揺さぶるらしい。勿論、「熱帯海水温度」や「エルニーニョ現象」地球温暖化との因果関係によって生じるものです。我々が些細なことと感じる「一度の室温」は偏西風を安定させていると思いたい。

 

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