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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

ロックゲート

2005.09.25

荒川ロックゲート

以前ブログで世界の海峡の話をしました。テーマは「パナマ運河と地球温暖化」でした。パナマ運河を利用すると東海岸の米国エリアから日本へ東廻りで向かうとき約3,000マイルの短縮航海となります。またエクアドルからヨーロッパへバナナ・ボートが向かうとき、約5,000マイルの儲けとなります。この運河の特徴は太平洋側のほうが大西洋側より海面が24㍍高くなっているということです。この運河の様に船の水位を上げて通過させる方式をドックまたはロックゲート(閘門(こうもん))と呼んでいます。を採用しています。その方式で最近完成した荒川ロックゲートを紹介します。荒川と旧中川の水面の高さが最大3.1m違うために閘門方式を採用しました。

この閘門は、「荒川と隅田川が旧中川と小名木川」によって結ばれ、災害時の舟運による輸送路を目的として作られました。ゲートの長さは65m、幅は14m。通過する船の前後左右に余裕をとって最大長55m、最大幅12m、最大高4.5m以内の船を通過可能としています。また、震災時の支援活動が速やかにできるよう閘門としては初めて阪神・淡路大震災クラスの地震でも閘門・ゲートが耐えられるように設計されているそうです。さして非常時には速やかな船の通行が可能とするために閘門内をいち早く船舶が通過出来るようゲートの開閉速度も10m/minと日本最速の設計がなされています。
荒川ロックゲート.bmp
〔低い水面から高い水面に移動するために閘門方式を採用〕

この荒川ロック・ゲートを基点してさまざまな試みが企画されています。
「新名所」としての「リバーステーション」構想です。
『船による水上交通は、「荒川ロックゲート」だけではなく、船が発着する場が必要です。リバーステーションは水上交通の船の「駅」です。近年、自動車の交通渋滞や排ガスによる環境の悪化、また阪神・淡路大震災の道路分断などの経験から船による水上交通が見直されてきています。そのため水上交通の中継地であるリバーステーションの整備が必要となってきています。荒川では、12の地点にリバーステーションの設置を予定しています。』詳しくはこちらに。

因みに、パナマ運河は3組の水門と3つの人造湖をつないだ全長約80kmの運河です。最小水深は約13m、最小幅はゲーラード水路の約192mです。平均的な船舶が運河を通過する所要時間は約9時間です。近年は1日平均37隻、年13,000隻以上の船舶が運河を通航しています。

 

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