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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

アジアの海峡

2005.08.13

二つの世界を結ぶ運河」の話の後は「海峡と岬」の話です。特に今日はアジアの海峡に触れてみたいと思います。海峡といえば82年に公開された東宝の映画の「海峡が印象的でした。当時まだJRを国鉄と言っていた頃、社内の革新的な技術集団が「青函トンネル構想」の予備調査を昭和32年頃から開始しました。世界に類を見ない大工事です。特にこの頃、青函連絡船・洞爺丸等の海難事故が発生しました。この沈没により多く犠牲者を出しました。この事故を契機に、トンネルの信憑性が高まり、昭和39年に「青函トンネプロジェクト」のGOサインが出たのです。映画では、阿久津技師扮する高倉健とベテランのトンネル掘りの男たちが竜飛岬に集まる。そして岩盤と水との闘いが始る。開業が昭和63年という約四半世紀にわたる大プロジェクトをやり遂げる感動の映画です。プロジェクトXにも出ましたね。そういえば吉永小百合がとっても綺麗だったなぁ。

今日のテーマは残念ながら日本の海峡ではありません。世界のシーラインで重要な役割を果たす「世界の海峡と岬」がテーマです。最初は「マラッカ海峡」です。特に今年TV放映でご記憶と思います。2005年3月14日に現地で日本籍「韋駄天(いだてん)」が襲撃され、日本人が拉致されるという事件がおきました。1999年にも同様に日本の船が海賊に襲われるという事件が起きています。韋駄天いう船名ですが、この意味は「脚の早い人」の例え。でも、この船はタグ・ボートです。港内を徘徊する小さなタグ・ボートではありませんがでもダク・ボートです。韋駄天はオーシャン・タグと言われる部類で海洋で巨大船を誘導できる高出力の船です。でも、一般にタグ・ボートは力があるが高速航行を必要としない特性があるので韋駄天と言う船名はちよっとねぇ。と感じてしまうのです。船名を命名した人に申し訳ありませんが。この「マラッカ海峡(Malakka)」は、マレー半島とスマトラ島(インドネシア)を隔てる海峡です。 南東端で接続しているシンガポール海峡と併せて太平洋とインド洋を結ぶ主要航路の一つとなっています。全長は約900km、幅は約70km~250km、平均深さは約25mで、岩礁や浅瀬が多い名所でもあります。なので、巨大船の航行には海峡の幅が約70kmもあっても実際の可能な有効幅は数kmという緊張を伴う箇所もあります。次はマラッカ海峡と隣接している「シンガポール海峡」(Singapore Strait)です。この海峡はシンガポールとインドネシアの国境線となっている海峡です。西にはマラッカ海峡を越えアンダマン海へ東には南シナ海が広がり、海峡内にはシンガポールの主要港「ケパル港」があります。この二つの海峡は海上航海や海上輸送の重要な海峡です。日本の船舶にとっても重要な海峡ですが、近年商船に対する海賊行為が横行する為に海上保安庁の巡視船が海賊哨戒にあたっています。最後に「スンダ海峡」あります。この海峡はスマトラ島とジャワ島との間を指します。 ジャワ海とインド洋を繋ぐ意味で非常に重要な時期がありました。福州から南下したティー・クリッパーはこの海峡を抜けて、インド洋へ乗り出したのです。 最狭部は約30kmで十分の広さです。 海峡の中には火山島のクラカタウなど、多くの島があります。マラッカ海峡、シンガポール海峡と並んで南シナ海とインド洋との間の主要な航路です。

この三つのアジアの海峡は大帆船時代に布教と胡椒を求めて多くの探険家やヨーロッパ列強の東インド会社の設立の常に紛争の地でもあります。また、取り分けティー・クリッパーと言われるお茶を運ぶ船が最も利用した海峡でもあります。そこでたくさんの出来事がありました。この後ゆっくりとCatty Sarkの話などお付き合いください。

 

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