biz-Streamマニュアル よくあるご質問(FAQ) ダイレクト印刷・バッチ印刷 ダイレクト印刷・バッチ印刷が応答なしの状態でフリーズする事があります。

Qダイレクト印刷・バッチ印刷が応答なしの状態でフリーズする事があります。

A回答

1. 印刷が止まってしまう原因

稀にダイレクト印刷・バッチ印刷のプロセスが応答なしの状態に陥り、印刷処理がフリーズしてしまう場合があります。
ダイレクト印刷・バッチ印刷 v5.0 以降では、内部で Acrobat SDK を使用していますが、Adobe モジュールの内部でハンドルリーク、メモリリークが発生していることを確認しており、これらのリークの蓄積が無応答の事象に起因しているのではないかと推測されます。 Adobe モジュールは弊社製品ではないため内部仕様を確認することができず明確な原因はわかりかねますが、リークについては Adobe 社も認識をしており現在不具合修正を待っている状況です。

バッチ印刷の無応答
図1 バッチ印刷の無応答の例

なお、無応答が発生してしまう事象に対して現時点では根本的な解決策はございませんが、下記のヘルスチェッカー機能による回避方法をご参照ください。

2. ヘルスチェッカー機能

biz-Stream v5.1.3から、ヘルスチェッカー機能が追加されました。この機能では、Windows タスクスケジューラによってヘルスチェッカー(BizPrintHelthChecker.exe)が5分間隔で起動し「DirectPrintService.exe」「BatchPrintService.exe」のプロセスの状態監視を行います。プロセスの無応答を検知した場合はヘルスチェッカーが自動的にこれらのプロセスを強制終了する仕組みになっています。
無応答の状態が解消されると、次の印刷処理から正常に印刷を受けつけられるようになります。
詳細については、ヘルスチェッカーガイドの「3.1 ダイレクト印刷プロセスの監視の仕組み」「3.2 バッチ印刷プロセスの監視の仕組み」を参照してください。

またヘルスチェッカーによる強制終了を待たずに、お客様自身で無応答のプロセスを即座に終了したい場合は、お手数ですが Windows のタスクマネージャーから 「biz-Stream ダイレクト印刷」、「biz-Stream バッチ印刷」のプロセスを選択し「タスクの終了ボタン」にて手動で終了していただくようお願いします。
バッチ印刷プロセスの終了
図2 バッチ印刷プロセスの終了方法

3. 注意点

印刷処理の途中で無応答が発生し、ヘルスチェッカーまたは手動によって強制終了された場合、仕掛かり中のジョブはすべて破棄されます。その後破棄された印刷が自動的にリトライされる仕組みはありませんので、お手数ですが印刷結果をご確認いただき欠落したものについては再度お客様の方で再印刷を実行していただくようお願いします。

なお、ヘルスチェッカーによって印刷プロセスの強制終了が発生した場合は、印刷を実行した端末の BizPrintHealthChecker.log に「WARN HC071 全ての DirectPrintService/BatchPrintService を強制終了しました。」のログが出力されるため、ログから強制終了の有無を確認していただけます。