前回の記事で、SHARPのXMFDビルダーについて書いてから、その日を楽しみに待っている間に、GALAPAGOSに関してもう1件、
メディアタブレットのOSが、独自仕様の物からAndroid2.3に変更される、という新しいニュースが入って来ていました。
当初は電子書籍に限らず、動画やアプリの配信等、SHARP独自のサービスの展開を図っていたと思うのですが、Androidマーケットの汎用性の高いサービスに対抗出来ない、という方針転換からなのか、ただ迷走しているだけなのか・・事情はよく分かりませんが、元々機器としては電子書籍以外の用途にも色々と使えそうなのを半ば強引に機能の制限を行っているような印象を受けていたので、単なる1ユーザーとしては朗報でした。
7月25日にリリース予定だったらしいのですが、諸事情により延期になったようです。 少々残念でしたが、XMDFビルダーの方は無事、ダウンロードし、使用する事が出来るように なりました。(※対象は法人のみです)
早速、ダウンロードして試用してみました。フリーのXMDFの生成ツールとしては既に「個人用」 として配布されたGALAPAGOS XMDF Clipper(「GALAPAGOS Stationに付属)がありましたが、 所謂「電子書籍コンテンツ作成」の用途には全く使えない物だったので、どんな物なのだろうか? と半信半疑だったのですが。。
かなり本格的な編集・作成ツールになっており、フリーとは思えない程、機能的に充実しています。SHARPさん、いよいよ「XMDF」形式を、日本の電子書籍の主流として押し上げようとしているかのような「本気ぶり」が伺えます。
もしかしたらこのツールを提供するサービスに力を入れていたため、Android2.3への更新サービスが遅れたのかもしれません。それならば合点が行きます。
何はともあれ、試しに何かコンテンツを作ってみようと、起動して「新規作成」を選ぶと、 コンテンツ・フォーマットでメディア・タブレットの5.5インチ用、もしくは10.8インチ用を選択する メニューが現れました。

筆者の所持している5.5インチタブレットのフォーマットを選び、弊社Webサイトのbiz-Straemのご案内のページをカタログ化してみる事に。
テキスト部分や画像をそれぞれ「パーツ」として読み込み、組み込む事で、直感的に編集作業を 進めて行く事が出来ます。

端末で表示させた場合のプレビュー機能も付いていたので、パブリッシュ(データ生成)する前に確認。

zbf形式でデータ出力後、GALAPAGOS Stationで筆者の5.5インチ・タブレットと同期して、アップロード、動作確認してみました。
ページ送りはもちろん、拡大した場合の、画像周りに合わせたレイアウトの変更、文字の大きさに合わせた改行もしっかりと行われ、「電子書籍コンテンツ作成ツール」としての要件を充分満たして いる事が確認出来ました!
おそらく、今回のダウンロード・サービスを機会に、コンテンツを提供する側の裾野が、一気に
広がる事が予想出来ます。
更に使用方法を習得して、電子書籍サービスの今後の可能性を探ってみたいと思います。