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Cutty Sark

Cutty Sarkは常に夢を追い続ける希望の帆船です。I still have a dreamのこころざしを持って海図にない航路を切り開きます。

ワイキキ・ビーチの砂

2005.10.11

ワイキキのは「陸と海底」を巡廻しています。

と云っても勝手に巡廻してるのでなく人工的に行っているのです。それはとても自然な発想で、それでいて環境破壊を最小限に留める方法を取っています。少々お金が掛かりそうですが、でも多くの観光客を受け入れ自然保護を主義とした「島」では必要なことなのでしょう。

Waikiki beachの砂の話を以前ブロクでお話しました。知人からいくつか質問が在ったので続編をお送りします。Waikiki beachの砂は環境破壊を最小限にする為に回収巡廻プロジェクトを行っています。今年も昨年も同様な方法で砂を回収していたらしいです。因みに新聞によると2000年度の回収作業は1400立方ヤード汲み上げたそうです。この砂の回収でずが想像するに特殊なポンプを有する浚渫船でやっているのでしょう。浚渫(しゅんせつ)と読みます。(浚渫船=Dredge-boat/引揚船=Salvage-boat)
浚渫船は引揚船と異なって、一般的には海底の土砂を取り除くことを目的としています。 しゅんせつをする船には粘土などの柔らかい土を、ポンプを使って掃除機のように吸い取る 「ポンプ式しゅんせつ船」と比較的堅い砂を大きなショベルでつかみ取る 「グラブ式しゅんせつ船」など、いろいろしゅんせつする場所の土の種類によって異なります。一般的に浚渫船には自力で航行する能力はありません。そこで、ある地点からある地点までタグボートによって曳航(えいこう)します。タグボートは良く横浜港の大桟橋でも良く見かけますので、皆さんも知っていると思います。

Waikikiの砂は以前は他の場所から運び込んだものである事は周知の事実です。2000年以前はこの方法で流失した砂を補給してきました。このプロジェクトはホノルル大学の海洋学部が中心となり民間企業が支援した産学協同研究チームでそうです。特にこの調査研究に携わっている学者さんたちは、Waikiki沖の砂を回収する事にこだわったそうです。それは勿論、環境破壊の防止です。多分他の地域から砂を補充すると砂に含まれる微生物によってビーチが汚染されると考えているからでしょう。沖合いから汲み出す砂は、あくまで海流によって綺麗に丸みを帯びた「砂」となります。これがとってもいい感触なのです。勿論、海流により海岸の砂が流失して沖に流される訳ですが、流れた後ある場所に「滞留」することも調査で判明しています。要はその砂山を掘って、いや吸い取って海岸に運べばいいのです。
Waikiki沖で作業する浚渫船のポンプは何回かの実験で改良を重ね、効率よく砂を吸引するとの事が出来そうです。
僕ら観光客はこのプロジェクトの予算承認によって丸くてすべすべした「砂」を味わえることでしょう。残念ながら僕はこの様な事を知った後でもワイキキ・ビーチで泳いだ記憶は15年以上前の記憶です。でもホノルルを訪問すると早朝のWaikiki walkはとても気持ちよく、楽しく、且つ清々しい気分でいられます。一つにはこの砂のお陰でしょうか。


■タグボート
曳船(ひきふね)とも言い、大型の貨物船やタンカーなど、小回りの効かない船の出入港時や離着岸を手助けする船です。 小型船ですが強力なエンジン(数千馬力)をもち、自分の大きさの100倍以上もある数万重量トンの大型船もわずか2~3隻で動かせる力をもっています。タグボートのスクリュー・プロペラは一般のシャフトに数枚の羽根を装備しているのと違い、360度自由に動くことのできるノズル付きのスクリュー・プロペラを有しています。このノズルの向きを調整することにより、真横に船体を動かす事が可能となります。以前は羽根自体が油圧で角度を可変に動くものが主流でしたが、現在はノズル式に変わりました。
一般的に大型船はこのタグボートの他に船長自身が入港する港に詳しくないとき、パイロットを別途依頼します。このパイロットですが、パナマ運河やスエズ運河では若くとも経験豊かなパイロット(特別な訓練とライセンスを有する)がいますが、日本では殆どが船長として長年操船した事のある老パイロットが乗り込みます。
■1ヤード=ざっくり90CM

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コメント

1ヤードは90cmなんですね。
船の世界では、まだヤードが一般的ですか?

投稿者 fukusuke : 2005年10月12日 19:31

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