biz-Streamマニュアル よくあるご質問(FAQ) Webサービスサーバ biz-Stream Webサービスサーバで接続エラーになります。

Qbiz-Stream Webサービスサーバで接続エラーになります。

A回答

biz-Stream Webサービスサーバ環境に接続ができない問題が発生する場合は、以下の箇所をご確認ください。

1. Webサービスサーバのログを確認する

<bsws_server_home>/logsフォルダにログファイル一式が出力されているかをご確認ください。

  • ログファイルが出力されており、ログにエラーやワーニングが出ていない場合は、Webサービスサーバは正常に起動しています。
  • ログファイルが出力されていない場合は、Webサービスサーバが正しく起動していない可能性があるため、マニュアルの通り正しい手順でインストールおよび起動停止ができているかをご確認ください。
  • WebサービスサーバをLinux環境で起動する際は、マニュアルの手順通り必ず<bsws_server_home>/binフォルダに移動してからstart.shを起動する必要があります。

2. アクセスログを確認する

ログ自体が出力されることを確認できた場合は、Tomcatのアクセスログ (localhost_access_log.YYYY-MM-DD.txt) を確認してください。
クライアントアプリケーションサーバからWebサービスサーバへリクエストがあったタイミングで以下のようなログが出力されることを確認してください。

<アクセス元のIPアドレス> - <BASIC認証に使用するID> [アクセス日時] "<アクセス先URL> <HTTPプロトコル>" <HTTPステータスコード>

アクセスログの出力例(OS、言語設定などにより表示が異なる場合があります)

IPアドレス - bizuser1 [27/Nov/2023:16:31:07 +0900] "GET /axis2/services/bizstream?wsdl HTTP/1.1" 200 8183
IPアドレス - bizuser1 [27/Nov/2023:16:31:09 +0900] "POST /axis2/services/bizstream?UserDef=AAA HTTP/1.1" 200 39195
IPアドレス - bizuser1 [27/Nov/2023:16:40:00 +0900] "POST /axis2/services/bizstream?UserDef=AAA HTTP/1.1" 401 1055

末尾から2番目はHTTPレスポンスのステータスコードを表します。
HTTPステータスコード 状態
200 クライアントからのリクエストが成功し、Webサービスサーバが正常にレスポンスを返している状態です。
401 クライアントからのリクエストに問題があると考えられます。BASIC認証でエラーが発生している可能性があるため、IDパスワードが正しく設定されているかを確認してください。切り分けのために下記「3. Web サービスサーバの BASIC 認証を一時的に解除してみる」をお試しください。
500 クライアントからのリクエストは受け付けているものの、Webサービスサーバ側に何等かの問題があると考えられます。
なお、該当日時のログ自体が出ていない場合は、biz-Stream Webサービスサーバへ到達する以前に問題が発生している可能性があるため、ネットワーク環境またはリクエストを送信しているお客様のアプリケーション側にエラーが発生していないかを確認してください。

3. Web サービスサーバの BASIC 認証を一時的に解除してみる

biz-Stream Web サービスサーバには BASIC 認証が設定されています。
Web サービスサーバ自体に接続できない場合は認証エラーの可能性も考えられるため、切り分けとして一時的にBASIC 認証を解除して接続をお試しください。
BASIC認証を解除するには、<Webサービスサーバ>/webapps/axis2/WEB-INF/web.xml をテキストエディタで開き、<security-constraint> の

<url-pattern>/services/bizstream</url-pattern>
<url-pattern>/services/cms</url-pattern>

の部分をコメントアウトして保存し、Webサービスサーバの再起動を行ってください。
BASIC 認証を解除した場合に接続ができる場合は、お客様開発のアプリケーションで設定した BASIC認証のユーザ名・パスワードが誤っている可能性が考えられます。 この確認を行った後は、コメントアウトを解除してweb.xml のBASIC 認証設定を元の状態に戻し、Webサービスサーバの再起動を行ってください。

4. soapログの詳細を確認する

Tomcatのアクセスログ (localhost_access_log.YYYY-MM-DD.txt) と同時にsoap.logが出力されている場合は、以下の手順でsoap.logの詳細ログを採取してください。

初期設定の状態

初期設定の状態では、SOAPメッセージのレスポンス内容(生成されたPDFの内容)の詳細が出力されないようになっており、以下のように リクエスト元のIPアドレスや、リスエストを受付けた日時、レスポンスを返した日時などの情報のみが出力されています。

<リクエスト日時> <レスポンス日時> <リクエスト元ホスト名><リクエスト元IPアドレス> <サービス名> <オペレーション名> <BASIC認証に使用するID> <ユーザ識別子>

soap.logの初期状態のログ出力例

2023-11-27 16:31:07.338 2023-11-27 16:31:09.144 XXXX IPアドレス bizstream generateData bizuser1 AAA

詳細ログを出す手順
検証やエラー調査などのために詳細ログを出す場合の手順は「(FAQ)soap.logの詳細ログを出力する方法を教えてください。」をご確認ください。
詳細ログの例

2023-11-27 16:31:07.338 2023-11-27 16:31:09.144 XXXX IPアドレス bizstream generateData bizuser1 AAA
<S:Envelope xmlns:S="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"> リクエストデータ(セットするデータやレイアウトファイルのパス等の情報) </S:Envelope>
<soapenv:Envelope> <common:contentData xmime:contentType="application/pdf"> レスポンスデータ(BASE64でエンコードされたPDFファイルデータの中身)</common:contentData> </soapenv:Envelope>

詳細ログを採取した結果、BASE64でエンコードされた帳票データの中身が出力されていた場合は、biz-Stream Webサービスサーバでの帳票生成は正しく行われていると考えられます。リクエストを送信しているお客様のアプリケーション側にエラーが発生していないかを確認してください。

  • 大量ページを頻繁に出力するシステムの場合、詳細ログを出力するとログファイルも肥大化するため、検証やエラー調査時以外では詳細ログを出力しない設定で運用してください。一時的に詳細ログを採取した後は設定を初期状態に戻してください。

5. スタブクラスの配置

クライアントのユーザアプリケーション(お客様開発のアプリケーション)には、biz-Stream Webサービスサーバへ接続するためのスタブクラスの配置が必要です。
このスタブの中にはWebサービスサーバへのアクセス情報が含まれるため、サーバの移行後にエラーが発生するようになった場合は、移行前と移行後のスタブの差異をご確認ください。 また、スタブクラスを再作成することでエラーが解消するかお試しください。

システム構成図の例
図1 システム構成図の例

6. その他のログの確認

上記の対応を行った後も問題が解消しない場合はテクニカルサポートへお問合せください。
Webサービスサーバ全体のログの内容を確認したいため、<Tomcat>/logsフォルダごとサポートへお送りください。
また上記のシステム構成図はサンプルです。下記のExcelファイルをダウンロードし、実際のお客様のシステム構成やサーバ台数等を記載してログと併せてお問合せください。