Node.js 使ってみました。

最近話題のNode.jsに触れてみました。

弊社製品biz-Streamは、JVM上で動作する製品なので、
アプリケーションサーバーにはTomcatなどを使っていますが、
JVM環境以外のものは、日頃の業務では触れる機会がありません。

そこで、最近話題のサーバーサイドJavaScript環境であるNode.jsにふれあってみることにしました。
以降の記載は、Linux環境での実行結果です。

最初に、インストールですが、ほとんど何も用意する必要がありません。
最低限必要なものは

1. build-essential
2. libssl-dev
3. curl
4. git-core

で、

《 必要なLinuxパッケージの導入 》

> sudo apt-get install build-essential libssl-dev curl git-core

とすれば，簡単にOKです。

さらに、Node.jsは活発に開発されていて、バージョンアップ等が頻繁なため、
バージョン管理ツールが必要になりますが、それもすでに用意されています。
今回は、naveを使用することにして、それも含めて紹介します。

まず、任意の場所に、naveやNode.jsのモジュールのためのディレクトリを作成します。

> pwd
/home/hoge
> mkdir Node.js; cd Node.js

最初に、naveの導入、

《 Node.jsのバージョン管理ツール naveの導入 》

> pwd
/home/hoge/Node.js
> git clone http://github.com/isaacs/nave.git
> ls
nave
>

そして、naveを使って、Node.jsをインストールします。
今回は，安定版(= stable) を使用します．

《 naveを使ったNode.jsのインストール 》

> pwd
/home/hoge/Node.js
> cd nave
> ./nave.sh install stable 

環境変数等の設定して使用するNode.jsのバージョンを設定します。

《 naveを使って，使用するNode.jsのバージョンを設定 》

> pwd
/home/hoge/Node.js/nave
> ./nave.sh use stable

これで、Node.jsの導入は完了です。

Node.jsの実体は、ユーザーのホームディレクトリの
.nave ディレクトリ配下にインストールされます。

《 .nave ディレクトリ例　[latest及びstableをインストールした環境] 》

.nave/
|-- installed
|   |-- 0.4.11
|   |   |-- bin
|   |   |   `-- node
|   |   |-- include
|   |   |   `-- node
|   |   |-- lib
|   |   `-- share
|   |-- 0.4.12
|   |   |-- bin
|   |   |   `-- node
|   |   |-- include
|   |   |   `-- node
|   |   |-- lib
|   |   `-- share
|   `-- 0.5.6
|       |-- bin
|       |   `-- node
|       |-- include
|       |   `-- node
|       |-- lib
|       `-- share
`-- src
    |-- 0.4.11
    |-- 0.4.12
    `-- 0.5.6

つぎは、パッケージモジュール環境を構築しましょう。
パッケージモジュール管理には、npmを使用します。

《 パッケージモジュール管理ツール npmの導入 》

> pwd
/home/hoge/Node.js
> curl http://npmjs.org/install.sh | sh

これで、npm の導入は完了です。

次は、いろいろとパッケージを導入していきましょう。
npmjs や Modules といったサイトに、数多くのパッケージモジュールが登録されているので，
必要だと思うものを適用してください．

《 パッケージモジュールの導入例 》

> pwd
/home/hoge/Node.js
> npm install socket.io
> pwd
/home/hoge/Node.js
> ls
nave    node_modules
>

適用したパッケージモジュールは，上記の node_modules ディレクトリ配下に格納されます．
最後に，お決まりの"Hello World"を動かしてみましょう．
まず，helloworld.jsを作成し，

《 helloworld.js 》

var http = require('http');
 
var server = http.createServer(
    function (req, res) {
        res.writeHead(200, {'Content-Type': 'text/plain'});
        res.write('Hello World!!\n');
        res.end();
    }
).listen(8124, '127.0.0.1');
console.log('Server running at http://127.0.0.1:8124/');

以下のように，Node.jsを起動した後，

《 Node.jsの起動 》

> pwd
/home/hoge/Node.js
> ls
nave    node_modules    helloworld.js
> node helloworld.js
Server running at http://127.0.0.1:8124

ブラウザを起動し，"http://127.0.0.1:8124"にアクセスすると． 上記のように，"Hello World!!" と表示されます．
みなさんも,いろいろと試してみてはいかがでしょうか．