テスターの心得

QAのしみずです。
QAって何?と思う人も居るかもしれません。
QAとは品質管理です。

製品の出荷前のテストをしています。
出荷後の製品に対して修正版を作ったときにもテストをします。
世の中に出回る前の製品が、はたして仕様どおりに動作しているか、
また、想定外の操作をしたときにおかしなことにならないか、
などの確認をするのです。
ここで見逃すと出荷先のお客様に怒られてしまいますのでテストはとても重要です。

自分はテスト担当なので、製品のテストのときに
自分が注意していることなどを書いてみようかと思います。
ものを作っている方にはもしかしたらちょっとくらいは参考になるかもしれません。

その1。
ちょっとでも引っかかることがあったら絶対にスルーしない。

テストをしていて、製品がちょっとおかしな挙動をしたとします。
想定内の操作をしているときならそれが正しいかどうかすぐにわかりますが
想定外の操作をしたときの製品の反応など仕様書に書いてあるわけもありません。
その挙動を、「ああ、これはこういうものなんだ」とスルーして次の作業に進む人と
「待て。これはおかしいだろう」とバグ報告を挙げられる人で
テスターとしてのレベルが分かれます。
もちろん後者のほうが優秀な人です。

せっかく開発の人に報告をしても
「それはそういうものだ」と軽くあしらわれることもありますが
いちいち引っかかる人のほうがよいのです。

もし製品のテストなどする機会などありましたら
ぜひともいじわるな人になって、ちょっとでも引っかかったことについて
開発の人に積極的にいろいろつっこみをしましょう。
開発の人からは嫌がられますが、テスターとしては評価されます。

その2。
操作手順を忘れない。

開発中の製品はしばしばおかしな挙動をします。
当たり前です。
最初から完璧に動くはずなどありません。

テスト仕様書に沿ってテストをしているときは何かみつけても
それを起こすための操作手順がわからないなんてことは無いですが
テスト仕様書と関係のない操作をしているときに
バグを見つけることもあります。

おかしな挙動を発見したときに重要なのは
どうやったらそれが起きるのかを確立することです。
起こし方がわかれば直せます。
直せないときもありますけど、だいたい直せます。
直せなくても潰せます。

ではどうすればよいか。
自分が実行した操作を忘れなければいいのです。
でも適当にいろいろ実行していたら忘れてしまいます。

なので、テストにとりかかるまえに、
この操作をしてその次にこれをやったら何か起きるんじゃないか?とか、
この設定とこの設定を組み合わせたらおかしなことになるんじゃないか?とか
ある程度考えてから操作することにします。
なるべくなら意味の無い操作はしない。
そうすれば手順を忘れることはなくなります。

そして無事(?)バグを発見したら
もう一度同じことを試して、
その手順を踏めばその現象が100%起きるか確認します。
確認が出来たら開発の人に報告します。

何かおかしいんですけど。では開発の人は取り合ってくれませんが
こうするとおかしくなるんですけど。なら直さざるを得ません。
「こうすると」の部分が非常に複雑だったりすると
半ば呆れられつつ「よくそんなの見つけたね」と言われてしまいますが
出荷後お客様に発見されるよりマシでしょう。
いっそ、呆れられるくらいのレアな障害を見つけられるようになりましょう。

その3・・・は長くなってきましたのでいずれまた機会がありましたときに。

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