先週、vmware社主宰の「VMware Virtualization Forum 2009」に参加して来ました。
筆者が社内インフラを担当するようになった昨年の今頃、丁度時期を同じくして弊社のLAN環境でもvmwareを搭載したブレード・サーバーが導入されました。
到着したその日から、新顔のくせにデン!とサーバー・ルームのど真ん中に陣取り、それまでフィジカルで稼動していた旧サーバー達を威圧するかのような堂々とした佇まい。
所狭しと並んでいた彼らの役割を一手に引き受けて働いてくれるのだから無理もありません。
それまで懸命に社内のインフラを支えてくれていた旧サーバー達は既に灯りを落とされ、いずれは用済みとなり廃棄対象として解体されてしまうのではないかと怯えながら、肩身が狭そうにしているようにも見えます。
こんな場所でも世代交代の波は押し寄せています。
(ご心配なく、開発のテスト用環境等で君達の働き口はまだまだありますから。。)
仮想化の一歩を踏み出した弊社のインフラ環境をフル活用出来るような情報を仕入れるために、上記フォーラムに参加した次第です。
個人的に興味深かったのはシンクライアント端末を導入したクライアント環境を含めての統合的仮想化、というテーマでした。
サーバーの仮想化についてはvmwareを用いた運用に携わるようになって大分馴染んで来たつもりでいたのですが、クライアントも含め、業務で使用する全てのPC環境が仮想化されたシステムのデモを実際に見ると、仮想化→クラウドへの流れは必然なのだな。。という思いを新たにしました。
「ただ・・クライアントの環境を仮想化する事でハードにかかるコストはこれまでより下げられるとは思うんですが、その上で稼動するOSのライセンスの方がむしろ高くついてしまうケースも考えられまして。。」
と、製品のデモンストレーションをしてくれたあるベンダーの方がこぼしていましたが、そこら辺が今後、普及して行く上でネックになる部分かな?とも思えます。
最近はコスト面以外で、端末の一元管理における利便性やセキュリティの向上、等の観点からも見直されつつあるようです。
運用監視やバックアップ等々・・社内のインフラを任された身としては、ブースを巡っているうちにあれも欲しい、これも欲しい・・という欲求に駆られる事必至でしたが(笑)
ITシステムの今後の展望、方向性が垣間見えたという意味で、充実した1日になりました。