6.1 クラスタリング構成
1台のWebサービスサーバでは処理しきれないリクエスト数がある場合、2台以上のサーバをクラスタリングすることで負荷を分散し、同時処理能力を向上させることができます。

ここで説明するクラスタリングの内容は、次の作業が問題なく行えるユーザを対象としています。
- データベース(MySQL)のインストール、設定、運用
- Apache HTTP Serverのインストール、設定、運用
クラスタリングを検討した方がよいのは以下のような場合です。
- 同時リクエスト数が大量な場合
- 1リクエストあたりの処理時間が長い場合
サーバ構成に関しては以下のとおりです。
(A) | Webサービスサーバ | 2台以上 |
(B) | ディスパッチサーバ | 1台 |
(C) | データベースサーバ | 1台 |
- *1:(A)と(B)は別マシンとすることが必須。
- *2:(A)と(C)は別マシンとすることが必須。
- *3:(B)と(C)は別マシンとすることを推奨。
(B)の設定によって、(A)の各サーバに対してリクエストを分散します。
(A)のいずれかのサーバが何らかの障害により機能しなくなった場合、その後のリクエストは、(A)の他のサーバにのみ分散されます。
なお、以降では、次の構成(IPアドレス)を前提とした例を示します。
- (A) 192.168.0.101, 192.168.0.102
- (B) 192.168.0.100
- (C) 192.168.0.111