2.3 効率的なデータ定義の方法
PDF生成に使用するデータは、前述の Sample1.javaのように『上位のアプリケーション側で Hashtableを使って設定する』以外に、『ドキュメントレイアウトのデータ設定機能を使って設定する』方法もあります。
このデータ設定機能では、Hashtable以外に JDBC経由で直接データベースを指定したり、CSV形式のファイル、XMLデータを指定することができます。
この2つの方法の特徴は以下の表に整理できます。
方法 | 特徴 |
---|---|
上位のアプリケーションで設定 | ページレイアウトのみで PDFを生成できることに加え、ページサイズや改ページ処理などを上位のアプリケーションで細かく制御できる点が特長です。その反面、PDFライブラリを使ってプログラミングするために、アプリケーションのメンテナンス性では劣ってしまいます。 |
ドキュメントレイアウトで設定 | 上位のアプリケーションから独立するため、アプリケーションのメンテナンス性が高くなります。また、CSVファイル、XMLデータによるサンプルファイルを準備することで、レイアウト・デザイナ単体で、帳票デザインと確認ができる点もアプリケーション開発を容易にします。その反面、ドキュメントレイアウトとページレイアウトの両方を設定する必要があります。 |