Scala 2.9.1 finalが先月末リリースされました.
注目すべき改善内容としては,コンパイル速度とREPLの起動速度のアップが挙げられます.
以前より,Scalaはコンパイルに時間がかかると言われてしまっていた点が改善され,ちょっとしたコードの検証に使えるREPLも今までより気軽に起動できるようになり,より利便性が高まった感があります.
また,2.9.Xでデグレートしたバグについても直されていたりしますので,バグのために2.8.Xを使い続けていた場合は,今回は使用を検討してみることをお勧めします.
なお,ScalaベースのソフトウェアのScala 2.9.1への対応状況ですが,ビルドツールであるsbtは,0.11.0で対応するようです.現在は,0.11ブランチのソースからビルドすればスナップショット版が利用できます.
Liftは2011/09/02現在,Scala 2.9.1への対応作業中のようですので近々対応版がリリースされると思います.
話しは変わりますが,プログラミング環境がなくても数多くのプログラミング言語を実行できる「ideone.com」というサイトがあります.
このサイトを利用すれば,ScalaのコードもWebブラウザが使える環境ならばどこでも手軽に実行してみることができます.
残念な所は,2011/09/02現在,利用できるScalaのバージョンが2.8.0であるという点です.
また,このサイトを利用する場合は,打ち込んだソースコードはデフォルトで公開されますので注意して下さい.