biz-Streamマニュアル Webサービスサーバ ガイド 第10章 Web サービスインターフェース プログラミングガイド 10.2.5 Java で開発するための環境構築

10.2.5 Java で開発するための環境構築

WSDL(Web Services Description Language)では、Webサービスサーバ で提供している Webサービスの仕様を定義しています。
クライアントアプリケーションは、下記 URL から WSDL を取得し Web サービスを利用するための入出力メッセージのフォーマットやプロトコル等の情報を入手します。

PDF生成、Excel生成等コンテンツ生成のための WSDL 取得先 URL
http://ホスト名:ポート番号/axis2/services/bizstream?wsdl
(例)http://wsssrv:8080/axis2/services/bizstream?wsdl
コンテンツ管理のための WSDL 取得先 URL
http://ホスト名:ポート番号/axis2/services/cms?wsdl
(例)http://wsssrv:8080/axis2/services/cms?wsdl

Java 11より前のバージョンで開発する場合

Java 11より前のバージョンでJAX-WS を使用するサンプルプログラムを実行する場合は以下の手順を実行してください。


  1. デフォルトでは上記URLはアクセス制限をかけているため、WSDLの取得時には手動でユーザ認証を行うか、次の作業を行い、一時的にアクセス制限を解除する。

    【アクセス制限の解除方法】
    <bsws_server_home>/webapps/axis2/WEB-INF/web.xmlの<security-constraint>要素内の
    <url-pattern>/services/bizstream</url-pattern>
    <url-pattern>/services/cms</url-pattern>
    の部分をコメントアウトして保存し、Webサービスサーバを再起動する。

  2. JDKのwsimportを実行し、スタブクラス群を生成する。

    【実行方法】
    wsimport -s 生成したソースを保存する場所 WebサービスサーバのWSDLのURL(コンテンツ生成サービスとコンテンツ管理サービスそれぞれを指定する)
    【実行例】 (bswssは Webサービスサーバのホスト名)
    wsimport -s src http://bswss:8080/axis2/services/bizstream?wsdl
    wsimport -s src http://bswss:8080/axis2/services/cms?wsdl
    • biz-Streamでは SOAP1.2を使用していますが、wsimportではデフォルトでSOAP 1.1を使うため上記コマンドを実行すると警告が表示されます。機能には特に問題はないので警告は無視して頂いてかまいません。
  3. WebサービスサーバのBASIC認証の設定を元に戻す(有効化する)。

  4. ダイレクト印刷を行う場合は、/bswss-client-X.X.X/java/lib ディレクトリの bsdpc.jar、zip4j.jar、slf4j-api.jarの3つのJARファイルをコピーし、ビルドパス・クラスパスに設定する。

  5. 第11章 サンプルプログラム(Java)』と 2のソースを一緒にコンパイルし、実行する。


Java 11で開発する場合

Java 11でJAX-WS を使用するサンプルプログラムを実行する場合は以下の手順を実行してください。

  1. JDKのjavaへのPATHを設定する。

  2. 10.2.3 クライアントツール&ライブラリインストール後のフォルダ構成』の /bswss-client-X.X.X/java/bin/authfile.txt を開き「wsssrv」をWebサービスサーバのホスト名に変更し保存する。

  3. /bswss-client-X.X.X/java/bin/wsimport.bat または /bswss-client-X.X.X/java/bin/wsimport.sh を実行し、スタブクラス群を生成する。

    【実行方法】
    .\wsimport.bat -s ..\src -d ..\classes -Xauthfile authfile.txt WebサービスサーバのWSDLのURL
    【実行例】 (wsssrvは Webサービスサーバのホスト名)
    .\wsimport.bat -s ..\src -d ..\classes -Xauthfile authfile.txt http://wsssrv:8080/axis2/services/bizstream?wsdl
    .\wsimport.bat -s ..\src -d ..\classes -Xauthfile authfile.txt http://wsssrv:8080/axis2/services/cms?wsdl
    • biz-Streamでは SOAP1.2を使用していますが、wsimportではデフォルトでSOAP 1.1を使うため上記コマンドを実行すると警告が表示されます。機能には特に問題はないので警告は無視して頂いてかまいません。
    • BASIC認証をつけたままでスタブ作成ができない場合は【アクセス制限の解除方法】の手順で認証解除してください。
  4. /bswss-client-X.X.X/java/lib ディレクトリの全てのJARファイルをコピーし、ビルドパス・クラスパスに設定する。

  5. 第11章 サンプルプログラム(Java)』と 3のソースを一緒にコンパイルし、実行する。