3.1 Excel出力機能を使用したアプリケーション開発の概要
Excel出力アプリケーションの作成手順
ここでは、Excel出力機能を持ったアプリケーションの開発の概要を解説します。
Excel出力機能は、以下の手順で処理されます。
- ExcelEngineインスタンス作成
ExcelEngineインスタンス作成時、Excelファイル名をExcelEngineインスタンスに設定します。 - JaxpXMLインスタンスの作成
XMLSuper型(参照)のJaxpXMLインスタンス作成時に、変換するXMLデータとExcelEngineインスタンスを設定します。 - Excel出力
closeメソッドにより、XMLデータに対応したExcelファイルを出力します。
基本的なコーディング方法
既存のPDF生成アプリケーションに対して、PDFEngineをExcelEngineに書き換えるだけでExcel出力を行うアプリケーションとなります。
ここでは、Excel出力機能のコーディングに関して説明するため、biz-Streamライブラリを利用したPDFを生成するユーザ・アプリケーションがすでにあるものとします。
biz-Streamライブラリを利用したPDFを生成するユーザ・アプリケーションの開発方法およびレイアウトの作成方法に関しては、biz-Streamの各マニュアルをご覧ください。
最も簡単なPDFを生成するユーザ・アプリケーションは以下のように記述できます。
public void makePdf( ) {
try{
PDFEngine pdf = new PDFEngine("test.pdf");
XMLSuper xml = new JaxpXML("layout.xml", pdf);
xml.parse();
xml.setPageSize();
xml.calcDataSize();
xml.toPDF();
xml.close();
}catch(Exception e){
e.printStackTrace();
}
}
これをExcel出力に移行する場合、次の赤行のような変更を加えることになります。
(PDF生成エンジンの出力先に指定していた出力ストリームをExcelEngineのインスタンスに変更するだけです。)
public void makeExcel( ) {
try{
ExcelEngine excel = new ExcelEngine("excel.xls");
XMLSuper xml = new JaxpXML("layout.xml", excel);
xml.parse();
xml.setPageSize();
xml.calcDataSize();
xml.toPDF();
xml.close();
}catch(Exception e){
e.printStackTrace();
}
}
