4.2 定義概要
定義概要
ログの設定は、appender とloggerという2つの部分に大きく分かれます。
LoggerとAppenderは定義名で関連付けられています。
Loggerでは出力するログの種類とレベル等を設定します。
Appenderでは出力するログの出力先等を設定します。
同じログを複数の出力先に設定したい場合はひとつのLoggerに対して複数のAppenderを設定します。
また、異なる種類のログの出力の設定を行うために複数のLoggerとAppenderを定義することもできます。

appender要素
appender要素では、出力するログの出力先等を設定することができます。 ログの出力には、出力先に応じたクラスを使用します。 この要素で設定可能な属性は使用するクラスにより異なります。 以下は基本的な属性です。
属性 | 説明 |
---|---|
Name | 定義名を定義する。 (logger要素のappender-ref要素のref属性から参照される) |
Class | ログ出力時に使用するクラス名を指定する。 定義例(ファイル出力の場合):ch.qos.logback.core.rolling.RollingFileAppender |
RollingFileAppenderを使用した場合の記述例:
<appender name="PDFLIB_FILE" class="ch.qos.logback.core.rolling.RollingFileAppender"> <file>${log.dir}/bspdf.log</file> <rollingPolicy class="ch.qos.logback.core.rolling.TimeBasedRollingPolicy"> <FileNamePattern>${log.dir}/bspdf.%d{yyyy-MM-dd}.log</FileNamePattern> </rollingPolicy> <encoder> <Pattern>%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS} [%thread] %level %logger - %msg%n%ex{full}</Pattern> <charset>UTF-8</charset> </encoder> </appender>
logger要素
logger要素では、出力するログの種類とレベル等を設定することができます。
属性 | 説明 |
---|---|
name | Javaのクラス名にて、対象とするログの範囲を指定します。 |
Additivity | 他の定義と排他的に出力するかどうかを指定します。 trueまたは未設定:排他的に出力しない(重複あり) false:排他的に出力する(重複無し) |
level value | ログのレベル 下記から選択します。 OFF:ログ出力をオフにする ERROR:エラーログのみを出力 WARN:エラー・警告ログを出力 |
appender-ref | appender定義の名前(name)を指定します。 複数指定可能ですので、同じ内容のログを複数の出力先に出力することもできます。 |
<logger name="com.brainsellers.pdf" additivity="true"> <level value="WARN" /> <appender-ref ref="PDFLIB_FILE" /> </logger>