5.1 制限事項
表示順序
Excel上のオートシェイプは、セルよりも前面に表示されます。
その結果、オートシェイプに変換されるレイアウト要素は、表よりも常に前面に表示されてしまいます。
このため、本機能では背景のセルの表示を優先するため、オートシェイプに変換されるレイアウト要素では背景色を処理しません。
カラム数の制限
Excel出力機能で作成できるExcelファイルのカラム数は最大256に制限されます。
この場合のカラム数は、レイアウト中の表(fo:table)のカラム数ではなくbiz-Streamライブラリ内で自動的に生成されるカラム数になります。
たとえば下図左のようなテーブル構成の場合、生成されるカラムの数は右のように10個になります。

APIの反映
クラスExcelEngineは、互換性を保つため、クラスPDFEngineが提供する既存APIに関してすべて提供しますが、無処理のAPIであり、Excelファイルに反映されません。
【例】ページサイズを指定しても、実際のExcel上のページ区切りには反映されない。
画面上でのサイズ
表や四角形等、Excel出力されたデータは、画面上で元のデータよりも少々縦長に表示されますが、印刷時は元のイメージに近い形で印刷されます。
表の重なり
表同士が重なった状態のデータは、表が忠実に再現されません。
セルの罫線の色
セルの罫線の色は忠実に再現されません。
大量出力時のパフォーマンス
Excel出力では全出力内容をメモリに保持して 最後の close() でファイルに出力する構造になっているので出力量に比例したメモリ量が必要となりパフォーマンスが大幅に悪化するケースがあります。
画像
画像をExcel出力機能により出力した場合、幅、高さ、および拡大縮小率は、レイアウトで指定している値と多少の誤差が生じる場合があります。
中国語・韓国語
フォント種類を指定しても反映されず、Excelのデフォルトフォントで出力されます。
出力できる行数
Excel出力機能で出力できる行数は65280行までです。
出力できる列数
Excel出力機能では.xls形式の仕様である256列を超えて出力することも可能ですが、xls形式の仕様を超えた列数を出力した場合、読み込む際の動作は保障されません。
指定できる用紙サイズ
Excel出力時に指定できる用紙サイズは、A4, A5, LETTER, LANDSCAPE_A4, LANDSCAPE_A5, LANDSCAPE_LETTERのみです。