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biz-Stream

導入事例

■ コカ・コーラウエスト株式会社

お得意さま・社内業務向けに日々発生する数十万の帳票を、最小のシステム構成で生成

コカ・コーラ製品を販売するボトラー。その中でも、コカ・コーラウエストは東は滋賀から南は鹿児島までの2府16県で事業を展開する、世界有数の規模を誇るボトラーだ。スーパーやコンビニエンスストア、自動販売機などを通じて、より多くの人々に「ハッピー」を提供するため、地域ごとのきめ細かな営業活動を実施している。取引先の多さに伴い必要となる帳票の種類や数は膨大だが、「biz-Stream」の導入で帳票生成の効率化をはかっている。

導入背景
  • 基幹システム更改に伴う帳票システムの変更が余儀なくされた。
  • システム移行や新規開発、帳票の追加改修が効率的に実現することが求められた。
導入効果
  • 「biz-Stream」により、コストを抑えつつ効率的な移行・開発が実現できた。
  • 運用保守において、開発元に依存せず帳票管理が可能になった。
  • 最小のインフラ構成、ユーザー単位ではなくサーバー単位でのライセンス契約により、維持費を削減できた。
  • 帳票確認が紙からPDFになり、必要な帳票のみ紙出力する運用に変更したことで、約10万枚/月のコストを削減できた。
帳票管理にまつわる作業コスト増が問題だった
コカ・コーラウエスト株式会社 ビジネスシステム統括部 佐藤崇氏

コカ・コーラウエスト株式会社
ビジネスシステム統括部
佐藤崇氏

日本の人口の約3割以上を占める西日本エリアの巨大市場において、商品の販売数やマーケットシェアの拡大を進めているコカ・コーラウエスト。2011年には事業基盤をさらに強固にするため、新たなERPの導入を決定した。それに伴い、これまで使用してきた帳票生成ツールも併せて刷新することにしたが、統合を重ねて成長してきた事情から、社内には膨大な種類の帳票が存在していたという。コカ・コーラウエストの佐藤崇氏は次のように振り返る。

「当社は、主な取引先であるスーパーやコンビニエンスストアのほかに、数十万台の自動販売機を保有しています。各販売店によって帳票の書式が異なるほか、事業所ごとに運用方法が異なっていたことから、帳票の種類は日に日に増加し、私が帳票開発の業務を引き継いだときは、実に1000種類以上の帳票が社内に存在していました。おかげで、帳票を管理するのに大きな業務負荷が発生していました」。(佐藤氏)

さらに、取引先とのやり取りに必要な帳票が、種別ごとに異なるシステムから出力しなくてはならなかったことも、作業を煩雑にしていた。そのため、帳票作成ツールの導入を機に、帳票管理の負荷軽減、帳票作成にかかる作業の効率化、といった問題の解消が求められた。

コストや機能など、総合的に判断した「biz-Stream」
株式会社フジワーク エンジニアリング本部 システム事業部 第二システム開発課 統括リーダー 岡本彩士氏

株式会社フジワーク
エンジニアリング本部
システム事業部
第二システム開発課
統括リーダー
岡本彩士氏

帳票作成ツールの選定にあたり、コカ・コーラウエストは主に2つの要件を重視した。1つはコストの削減。オンラインの受発注で発生する帳票だけでも販売業者別に数百種類あり、そのデータ移行費を含めた全体的なコスト縮小を求めた。もう1つは、帳票開発の内製化。運用時には自社の保守メンバーでも簡単に帳票を開発できる環境を実現したいと考えた。そして、これらの要望をRFPにまとめてベンダー各社に配布。要件に沿った帳票ツールおよび新基幹システムとの連携に関する提案を募った。

以前から、コカ・コーラウエストのシステムは数社のベンダーが保守を担当していたが、その1社であるフジワークの岡本氏は要件を実現するため、機能は豊富でコストを抑えられる帳票作成ツールを探したという。

「実は、第一に既存の帳票作成ツールを提供したベンダーと協力して提案することを考えました。しかし、同ベンダーのツールを利用した場合、費用の高額化が避けられなかったのです。そこで機能は高額なツールと遜色なく、費用のスリム化が可能な帳票ツールを探しました。複数のツールを検討した結果、『biz-Stream』なら、と判断したのです」。(岡本氏)

「提案いただいた内容を比較検討し、コスト、出力の仕様、現行の帳票の再現性などを総合的に見た結果、当社に最適と判断して『biz-Stream』を選定しました。javaベースで帳票開発が簡単に行えることや、本番環境と開発環境におけるライセンス料が異なり、コストを抑えられることを、高く評価しました」。(佐藤氏)

帳票生成に関する業務の効率化と、作業・資源コストの削減を実現

「biz-Stream」の導入は2014年秋にスタートし、2015年の4月末にコカ・コーラウエストの全エリアで本稼働した。新基幹システムの稼働に合わせるため、計画的な導入が必要だったが、それには膨大な数の既存帳票データを正確に移行する必要があった。その量を考えると手作業での移行では、到底スケジュールの遵守はかなわなかっただろう。しかし、フジワークが作成した専用のデータ移行ツールのおかげで、膨大な帳票データを「biz-Stream」が採用しているXML形式へ自動変換でき、開発工数を抑えたスムーズなデータ移行が実現できた。

導入後数カ月が経過し、コカ・コーラウエストが実感している「biz-Stream」導入のメリットは帳票作成にかかる作業の効率化だ。新システムの導入を機に営業所ごとにバラバラだった帳票作成の仕組みを統一。営業担当は取引先とのやり取りに必要な帳票を従来よりも簡単な作業で取得できるようになり、業務の効率化を実現することができた。

また、PDFで帳票を確認できることも大きなメリットとして挙げられる。
「会社として、以前から紙などの資源にかかるコストも減らしていく方針でした。PDFによる帳票の電子保存は、そうしたことにも貢献しています。当社には法定保存年限が7~10年の文書が多く、保管のために広いスペースを専有していましたが、スペースの削減につながっています。監査などで必要な帳簿を要求されたときにも、以前だとたくさんのファイルの中から探さなければいけませんでした。しかし、現在はデータから検索できるので、監査などの対応にかかる作業負荷が削減できています」。(佐藤氏)

「以前は、特定の帳票データを夜間自動で印刷する仕組みにしていましたので、社員の方々が毎朝出社されると膨大な紙束がプリンターにたまっていたと思います。しかし、今回から帳票をPDFで保存し、必要な帳票だけを任意で印刷する運用に変更されましたので、毎朝確認にかかる負荷は減ったのではないかと思います」。(岡本氏)

計画的な運用により、最小システムで膨大な帳票を生成

2015年7月1日現在、日ごとに作成する文書は、PDFのページ数で23,606ページにも上る。この膨大な帳票データを生成する場合、通常なら何台ものサーバーを準備して並列に配置する必要がある。しかし、コカ・コーラウエストでは、いたずらにハードウェアを追加せず、最小限のサーバー数、ライセンス数で運用している。

「サーバーを並列化することで問題解決をはかっても、何か問題があるたびにハードウェアを増強しなければいけません。それではキリがないし、問題の本質を解決できないこともあります。当社では、取引先とのやり取りに必要な帳票は日中自由に出力できるようにして、管理系の業務に必要な帳票は夜間に自動で生成するなど、運用時にきっちりとタイムスケジュールを組むことで、システムの負荷を減らすようにしています」。(佐藤氏)

このように「biz-Stream」の性能はもちろん、コカ・コーラウエスト社内での緻密な運用によって、最小システム構成での膨大な帳票生成を実現している。導入後にも、目立ったシステムトラブルは発生していないという。

コカ・コーラウエストシステム構成図
帳票に関するシステム環境の、さらなる改善に「biz-Stream」を活用
コカ・コーラウエスト株式会社 ビジネスシステム統括部 佐藤崇氏 株式会社フジワーク エンジニアリング本部 システム事業部 第二システム開発課 統括リーダー 岡本彩士氏

コカ・コーラウエストでは、今後さらに全社的な運用の統一化をはかり、帳票の削減を進めていく。各地の事業所の中には、従来通りの帳票の継続利用や紙での運用を希望する意見も根強く存在するが、「biz-Stream」を活用してさらに帳票に関するシステム環境をより使いやすいものに改善していくことで、運用ルールの統一を進めていく考えだ。

これからも継続してさらなる作業効率化をはかりながら、帳票に関する環境の改善に取り組んでいく。

コカ・コーラウエスト株式会社
本社所在地:
福岡県福岡市東区/
設立:
1960年(昭和35年)12月20日/
代表者:
吉松民雄/
資本金:
15,231百万円/
事業内容:
コカ・コーラ等清涼飲料水の製造・販売
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