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biz-Stream

導入事例

■ 株式会社インボイス

システムの概要図

※図をクリックすると拡大図がご覧になれます。

大量の通信明細を高速PDF生成。ペーパーレス/データ分析サービスを実現

インボイスが提供する通信料金閲覧サービス「@Web」は、企業のビジネスフォン、専用線、インターネット、IPテレフォニー、携帯電話など、複数の通信会社から送られてくる毎月の通信費請求書を一括にまとめ、さらに通信会社、通信形態によって異なる請求対象期間を一元的に再集計して送付するサービス。

このサービスでPDF形式での明細の閲覧・出力を行うシステムのベースにWeb帳票システム「biz-Stream」が活用されている。電子明細票を利用した、企業に毎月請求される複雑な通信費の<管理・集計・検索・比較・分析>が容易に行えるサービスとして広く活用されている。

導入背景
  • 大量の通話明細書を紙から電子化が求められ、Web閲覧を検討。
  • HTMLではレイアウトの自由がなく、出力時に崩れが生じる上、セキュリティにも課題があった。
導入効果
  • 高速なPDF自動生成で、紙とまったく同じデザインをWebで閲覧・出力可能に。
  • オンデマンドなレポート作成などで、コンサルティング的な活用も実現。
数千万部に及ぶPDFの高速自動生成に驚く
写真:高添俊幸氏

高添俊幸氏
専務取締役

「@Web」とはその名の通り請求書および大量の通信明細書を、すべてインターネット上で閲覧できるサービス。紙の明細書とまったく同じレイアウトでデジタル化されたPDF形式の明細書を必要に応じて高画質出力でき、過去データの検索・抽出による前年比較や、統計グラフなどを作成することも可能。通信コストの分析や、無駄なコストの発生を特定することにも一役を買うサービスとして活用する企業が増えている。この「@Web」の開発当時を振り返り、インボイス 専務取締役の高添俊幸氏は次のように語っている。

「毎月100万枚にも昇る明細書を、紙でお届けするサービスは以前からありました。しかし、当然明細書の保存にはスペースもかかり、過去のデータ閲覧など果てしない作業になります。そこで、『通話明細を分析するため、紙ではなくデータで欲しい』というご希望に応じてエクセルやテキスト形式に変換してCD- Rなどのメディアでお渡しするサービスを開始しましたが、同時にWeb化の検討が始まりました」

「顧客数を考えると、当初はPDFを作成するなど不可能だと思っていました。HTML化を考えましたが、出力時のレイアウト崩れの問題などで頓挫しているときに、『biz-Stream』に出会ったのです。PDFをこんなに速く自動生成できるソフトがあるなんて、ただ驚きました。合計すれば月に数千万にも及ぶデータをPDFに変換するスピードが、とにかく速くてすごかった。当時はほとんどそのようなソフトはありませんでした。biz-Stream の採用はその場で決定したのです」

大きなメリットをもたらすPDFへのこだわりと認知
写真:矢野平卓氏

矢野平卓氏
事業推進部
情報システム3課長

「とにかく紙のまま見せたかった」(高添氏)というこだわりは、PDFでしか実現し得なかったという。同時に2003年5月の<マイラインプラス>サービス開始に合わせて、さらに複雑化が進む通話料金に対し、請求書の一元化サービスの更なる差別化を打ち出したかったインボイスには、リリースまで時間もなかった。サーバー上のJava環境で動作し、サーバープラットフォームを選ばないため比較的安価なリナックスサーバーを利用できるメリットのほか、ブレインセラーズの「開発スピードの速さ」も、biz-Stream を採用した大きなポイントであったと高添氏は語っている。

この「@Web」は発表当時、斬新なサービスであった。「お客様からは手数料を受け取らない」というインボイスの理念が貫かれている上に、通信費に関わる人件費や紙の大量削減というコストメリットも高い。それにも関わらず、発表当時の市場の反応は予想外に低かったと、事業推進本部情報システム3課長の矢野平卓氏は振り返る。

回線別一覧表PDF出力画面例

回線別一覧表PDF出力画面例
※画面をクリックすると拡大します

「当時、PDFそのものの認知が非常に低かったのが原因にあったと思います。その上、紙でなければ安心できない、という日本古来の習慣もやはり残っており、まずは市場を啓蒙しなければならないことに気づきました。ところが、インボイスの営業さえPDFのメリットを理解していないという状況だったのです。紙の請求書や明細書に生き写しのレイアウトデザインで作成でき、しかも改ざんができないというPDFの特長を、まず社内に教育しました。聞けば『いいじゃないか!』と理解してもらえたので、それをそのまま社外に売り出していったのです。実際に手ごたえを感じるまでに、1年くらいかかりました」

「通信費明細を段ボールに詰めてポンと捨てるわけにもいかず、いちいちシュレッダーにかけていたお客様の手作業がなくなり、我々にとっても印刷代や紙代が減るといったメリットがあります。そうすれば営業のインセンティブも高くなりますので、誰にとってもメリットがあるサービスなのです。社内外でそのことに気づいていただけて、遂にサービスも軌道に乗っていきました」

コンサルティング的サービスを実現

こうして市場に広まっていった通信料金閲覧サービス「@Web」は、マイラインの開始とともにますます複雑になっていく通信明細をインターネットで簡単に検索でき、データを過去3ヵ月にまで遡って見ることができる画期的サービスとして浸透を深めていった。目的に合わせて多彩なメニューから選択することができ、すべての通話区分に対し「いつ・何処に・何分」通話したかを特定の電話番号からの発信等の条件設定によって抽出ができる。

統計レポートもPDF形式で閲覧、印刷でき、折れ線グラフや棒グラフなどが用いられた、通話料などの推移を直感的に把握できるレポートも大きな魅力になっている。さらに、ユーザーが独自の分析を行えるよう、通話明細データをテキスト形式でダウンロードすることもできる仕組みだ。さらに、レポートはユーザーの要望に応じてオンデマンドで作成されるため、あらかじめPDFで用意しておくやり方に比べてサーバーのディスク容量を圧迫することがない。

矢野平氏は biz-Stream を採用したことで「過去の通話明細を利用したグラフ作成が負荷なく実現でき、コンサルティング的なサービスが提供できました。通話状況がひと目で分かる、付加価値の高いサービスとしての『@Web』が実現できたのも、biz-Stream のお陰だと思います」と語っている。

また高添氏は、「@Web」の更なる有効活用への期待を込めて、このように述べている。「企業規模が大きくなるほど、スタッフの入退職や部署のレイアウト変更を重ねるうちに使わなくなったまま放置されている電話番号が無駄に残っていることなどがあります。メールがやり取りの主体に移って、FAXの稼働率は下がっているのに番号が残っている場合もあります。biz-Streamならユーザーが検索したデータを瞬時にPDF化できるので、『@Web』では、明細と番号を照らし合わせてこうした無駄な番号を割り出すこともできます。そういった応用的な活用をしていただけるのも、『@Web』の魅力になっています。無駄の排除と業務効率向上はどの企業においても命題のはず。『@Web』を企業力の増強においても役立てていただけたら、冥利に尽きますね」

・@Web ・インボイス
本社:
東京都港区芝4-1-23/
資本金:
173億4134万7986円(平成20年3月31日現在)/
発行済株式総数:
11,680,153株(平成20年3月31日現在)/
代表者:
高添俊幸/
事業内容:
企業向け通信統合(通信料金一括請求)サービス、集合住宅向け通信統合サービスなど、その他一括請求サービス、空調用グラスウールダクト及びクリーンルームの設計・施工
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